茫茫漫遊記 初めての世界一周編


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3月23日 アラブ首長国連邦・ドバイ




夜の間にアラビア海から、ペルシャ湾にはいり、アラブ首長国連邦のドバイについていました。

集団の入国審査を行うために船に政府役人が乗り込んで来ました。政府役人達もアラビアの服装です。あの白い長い衣服を着ていて、すらりとしています。格好がいいです。眉目秀麗ですしね。

下船してまずはモスクを見ます。ついでドバイの首長が住んでいた旧宅・今は博物館になっている・を見ます。暑い国なので、厚い土壁に空気が自然に流通するように造られているのでした。自然エアコンですね。
暑い国はそれなりに工夫をして居るのでしょうが、3月ですのにまぁ何と暑いこと。

ドバイと言うのは兄弟と言う意味だそうです。ゴールドスークのあるオールドドバイと、ビルの建ち並ぶショッピングの出来るドバイとに分かれていて、オールドドバイの方には女性が余り見かけられません。男性店員達は西欧と同じ服装、外で働く男達は長い膝あたりまでのシャツと同じ生地で出来たパンツを着ています。




すごい豪邸の建ち並ぶドバイの街の真ん中を貫く汚れた水の運河を
平底船の水上タクシーを使ってわたります。ビジネスの中心なので、新しいビルが沢山建っています。
水上タクシーは数が沢山あって、これらはアラブの人たちよりも、外国人が営業していることが多いと言う話でした。

スパイススークとゴールドスークに行きました。噎せ返るような匂いの立ちこめたスパイススークを通り抜けます。乳香を買ったと言う人もいましたが、私はもうあてられてしまっただけでした。
さて、ゴールドスークですが、こちらは言葉が出ない程のキンキラキンです。全身が金色に染まってしまうかと思う程(染まるといいな)の金の洪水です。加工の代金はなし。すべてその日の金の価格で、目方売りです。ネックチェーンを買った人を見ていたら、秤にかけるだけです。でも、地金の値段そのものが日本よりも高かったですから、細工の善し悪しだけが価値を決めます。
アラブ諸国では金の装飾品は財産であり、安全な財産として身につけておくのでしょう。
この国の長者は自家用ジェット機の数で決まるとか言うことですよ。!!!!




古い砦の構造をそのまま使ったドバイ博物館では蝋人形(右)を展示して、アラブの歴史や生活をつぶさに見せて面白かったです。左の青年は、現代のナイスガイです。
ショッピングセンターに行きますと、こちらでは美しいだろう(イスラム教義に従って顔を黒いベールで覆っています)女性達が見られます。すらりとしたその姿は優雅に見えると同時にアラビアと言う雰囲気がひしひしと感じられます。子供達も、白い絹のワンピースの長い服を着ていて目がぱっちりしていて愛らしく見えます。

夜のドバイはゴールドスークの様なまぶしさに灯されていました。


3月30日 ヨルダンのアカバ港です。




右舷にアラビアのオマーン、イェーメンの乾いた山を見ながらの航行。アラビア海からアデン湾に入り紅海である。地図で見ると狭いと思っていた海が、なんと広いことか。海しか見えない航海の日をすごして、アカバ湾に入る朝です。
この狭い湾に向き合うようにヨルダンのアカバ港と、イスラエルのエイラット港があります。ここから、ペトラ遺跡に行くツアーがありましたが、私たちは無理をせず、のんきにアカバの街を見ることにしました。
砂漠の国と言うよりも崩れやすい石山の情景です。どうしてでしょうか、床屋さんが沢山あって、そのいずれにもお客が屯しています。スパイス、珍しい果物、瓶に詰め込んだ色砂の絵、街頭で肉を焼き、、鶏肉を焼き、男達が何となく忙しげに歩き回っています。
帰りのバスに乗ると、ナンだか、ヌンだかと言う薄い小麦粉
焼だとか、すこぶる硬いパンを買ってきた人がいて、分けて下さったのを囓り囓り船に帰りました。

  イスラエル・エイラット港




ラウンジに出て望遠鏡で見ると、ヨルダンとイスラエルの境界線の辺りはグリーンベルト状態になってい見えました。一つの港を2カ国で共有しているような感じで、陸地にある国境を知らない私たちには不思議に思われます。港なのに海岸は海水浴場にもなっていて、沢山の人々が群れて見えました。

31日、エジプトのハルガタ港から上陸して、ルクソール神殿のツアーに参加する予定でしたけれど、生憎の時化になって、ハルガタの繋留ポイントへ近づけないから、取りやめと言うことになりました。
ルクソールを楽しみにしていましたのに、天候の事ですから恨めしく思っても仕方がありません。
エジプトの風景がはっきりと見えていますが、風と波がはげしくて大変・・・・。酔い止めのお薬がフロントに置かれ、あちこちに防水紙袋が置いてあります。船酔いに苦しむ人の便利を図っているのですが、幸い私は大丈夫。
夕方には風は止み、天頂に満月が光りをまして、海を照らしていました。

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