茫茫漫遊記 初めての世界一周編


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4月4日 エルサレムです。




イスラエル・アシュドット港につきました。入国管理に時間がかかります。下船してまっすぐバスはエルサレムに向かいます。ユダヤ教、基督教、イスラム教が国の宗教。アラブ系五分の一、ユダヤ人五分の四(百二カ国に移住していたユダヤ人が帰国?した)、他にベドウィン、トウルーズなどの少数民族が独自の文化を持っているとのことで、混沌とした感じは免れない様です。
エルサレムに近づきますと建造物は法律が定めた形で造られるとかで白い花崗岩をはってあり、実に美しい街の情景が現れます。

敬虔なユダヤ人は蘇りを信じ、生活のすべてを旧約聖書に則り、それに係る規律をまもり、軍役にも服さないのだそうです。食事についても蹄が二つに分かれて反芻する動物の肉だけしか食べず、鱗と鰭のない魚は駄目。イーストを使ったパンは駄目。ミルクと肉は一緒に調理しないなどとさまざまな規律があるそうで(シチューも親子丼も駄目なんですね)大変ですね。


ゲッセマネ・昇天教会




オリーブ山で樹齢二千年と言う(キリストが生きていた頃の木)を見ました。ゴツゴツした黒い太い樹ですが、まだ実をつけるそうです。
ゲッセマネの昇天教会は、復活したキリストがここから昇天したと言うところです。昇天したと言う石が中央祭壇の前にあり、祈りを捧げる人がいました。
この教会の近くから、一番上の写真を撮りました。イスラム教のモハメッドが昇天したとされる岩のドームのやイスラムの聖地が遠望できました。
因みに復活を信じているイスラム教徒の墓は、メッカの方向に遺体を向けて埋葬するんだそうですね。
嘆きの壁にもゆく予定でしたが、その付近で刺傷事件が発生して、交通が止められてしまい、中止になりました。恐ろしい所だと思わされました。
エルサレムは四キロ半くらいの石塀に名こまれた旧市街地(二万人が居住)とそれを取り囲む新市街地(六十万人が居住)があり、旧市街地は世田谷区半分程度だと聞きました。

ピアドロローサからゴルゴタの丘まで




エルサレムは過ぎ越しの祭り(ペサダ)でした。一週間のお祭りで学校もお休みだそうです。

キリストが自らが架かる十字架を背負って、処刑場ゴルゴタの丘まで歩いたと言うビアドロローサ(涙の道)を私たちも歩きました。大変な混雑です。アメ横の歳末大売り出しみたいな賑わいです。狭い二間ばかりの道の両側にゴチャゴチャと雑多な店が並びます。

途中、キリストがマリアと会った場所、手をついた壁、布で血を拭ったところ、倒れて休んだところなどがあり、ゴルゴタの丘の聖墳墓教会につづいています。

ゴルゴタの丘は旧市街の中にすっかりのみこまれていて、大きな教会の大本山と言うところでした。人込みと言う受難を乗り越えてここに入ると出口の堂宇で祭りの祭祀が行われており、祭祀に捧げる聖具を掲げた信者達が祭壇の前をぐるぐる廻っていて、出られなくなってしまったのです。満員電車のようなところから後戻りしてやっと開放されました。
この体験を幸運というべきかどうかは知りませんが、受難であったことは確かだと思っています。

俗世の欲望を満たすためでしょうか。このあとナショナルダイアモンドセンターに連れて行かれました。ダイヤ、頭脳、農産物、死海の塩がおもな輸出品目であるこの国ですから、仕方がありません。私には関係のないことでしたが・・・・。

今日はすっかり疲れてしまいました。

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