茫茫漫遊記 初めての世界一周編


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4月24日 4月25日橋・ベレンの塔




リスボンの港へとテジョレ川を遡り、4月25日橋という名前の橋をくぐって航行します。「4月25日はスペインの共和国となって独立記念日なのだそうです。一日前についたのは観光にはよかったかも知れません。少し残念でもありますけれど・・・。」全長2300米もある吊り橋です。
真っ白なベレンの塔は河口にある旧監視塔です。優雅な形をしています。新大陸への出港したり、寄港したりする船を監視していました。昔は岸から離れていたのだそうですが、岸に着いています。
山の上にはキリストの像が立っています。このキリストの像は両手をひろげた形でリスボンの街を優しく見下ろしていました。船からもはっきり見えますから大きな像です。
スペインには沢山の世界遺産がありますが、この街もそうです。見逃したもののほうが多いです。

発見のモニュメント




カラペラ船と言う帆船を手にしたエンリケ航海王子を先頭にして海外進出に関わった人々の像がつづいていると言う記念碑です。広場にモザイクで記されている世界地図にはポルトガル人が到達した年代が書かれていますが、日本については豊後に漂流して来て、救出された年が記されていたそうです。種子島にやって来た年ではなかったのは面白いですね。
この前のジェロニモス修道院はユネスコの文化遺産になっている建物です。中庭に優雅なテラスがあり、マニエル様式と言う、植物、動物など自然のものを図案化した彫刻で飾られています。溜息のでる美しさです。
サンロケ教会は1755年の大震災で被害を受けなかったという狭い旧市街を抜けたところにあります。ここは天正の少年使節団が滞在した教会だそうで、フランシスコザビエルが祀られています。海外布教に力を入れたイエズス会の教会でした。

ロカ岬






大陸最西端の岬だと言うロカ岬です。天候がとてもよくまぶしい海が見られます。いつもは風が強いところだそうですが、暑い今日はその風が心地よく感じられます。
灯台があり、断崖絶壁から見下ろす海は冴え冴えとした藍色をしていて、モニュメントの文句には「ここに陸果て海はじまる」ときざまれてあります。
最西端の岬に来たと言う証明書に名前を入れて書いてくれました。黄色のガーベラに似た花が沢山敷きつめる様に咲いていました。



シントラの宮殿のある街にゆきました。ここも文化遺産です。桃や杏のような花が盛りでした。昔(14世紀)王室の夏の離宮だったところです。沢山の宝物や王の肖像画や
特異な装飾など、見あげては首が痛くなる程でした。
山の上にはローマ時代の城の廃墟があったりしました。
ヨーロッパ大陸の西の果てのここに、宗教や民族の複雑な出入りがあったことを示唆するものでした。

4月27日 アゾレス諸島




大西洋は揺れると聞いていましたが、テジョレ川の河口をデルと途端に揺れはじめました。夜、ピアノの演奏会があり、ホールにゆきました。この揺れの中での演奏はピアニストにとっては大変な苦行だと思います。
演奏会が早く終わり、ベッドに入って朝を待ちます。

二日間揺れて、今日はアトランティス伝説のあるアゾレス諸島の一番大きな島・サン・ミゲル島のポンタ・デル・カータ港に着きました。このような諸島の名を今回のクルーズまで聞いたことがありませんでした。大西洋の真ん中あたりにあり、ポルトガルの軍司令部があるそうで、、街としては結構ひらけた感じでした。バスはあまりひろくない田舎道をとことこと走り、島で一番古いリベイラ・グランデと言う町で17世紀の教会などを見、フルナス渓谷までゆきました。風が強いからなのでしょうか、畑は火山岩を積んでかこってあります。その道を牛と並んでバスが走ります。道の辺には、前世紀に日本から移入された杉が植林されて育っています。ツツジ、アジサイ、ツバキなど親しい花が多く、特にツツジは盛りとさいています。
渓谷のあたりには沢山の温泉が噴出しており、温泉療養所などもありました。
小さな火口湖もあります。何だか日本の風景に出会ったみたいな気持になりました。


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