茫茫漫遊記 スペイン紀行

マドリッド・
トレド
  
  コルドバ
  
セビリア グラナダ
 タラコナ  バルセロナ
  9月17日



時間がありませんから、ここでは絶対に見逃せないメスキータだけを目的にいたします。

イスラムの大モスクで、メスキータとは「ひざまず
く場所」と言う意味があると聞きました。
イスラムのモスクだったとき、お祈りの前には必ず身を清めるのでした。その為の水場が必ずモスクにはつくられていたのでした。レコンキスタのあと、ここにそこはオレンジの中庭となっていました。この名前は15世紀になってからのものだそうです。

食べられないオレンジの木がみどり濃く繁って、小さな緑の実が沢山着いていました。
暑い日差しをさけてこの日陰で憩う人々もおりました。

イスラムの時にはアザーンの為のミナレットが、今は鐘楼となったいます。

        

中に入ると、半円形のアーチを掲げた列柱に目をみはります。明るくはありませんので、ふと畏れを感じる雰囲気をもっています。
それは柱の森に迷い込んだような気分でした。

このメスキータの大きさは南北175メートル・東西128メートルと言うことで西洋で最大級のモスクだったのでした。
偶像崇拝を禁じたイスラムの時代の建造物ですので、そのデザインは、花模様であったり、それが幾何学的な紋様にデザインされたりしたものばかりです。

イスラムのミフラーブ(メッカに向かって造られた堂)と、説教壇や礼拝の大広間もそのままのこっているのです。メッカの方向に向かってつくられているミフラブはイスラム時代のままに残されています。

ミフラーブと列柱
ポインターを載せて下さい。




このイスラムの大モスクの中にキリスト教の大教会が包含されているのですから、規模たるや言葉に尽くせません。

大教会が建てられたのは、メスキータの中の一部分だけでしかないのでした。

大聖堂の部分に入ると光がはいるようになり、あかるくなります。列柱もこのように光の中で見られるようになりました。

ステンドグラスも聖人の彫像も明るい光の中、天に向かって立ち上がって見えます。

イスラム教の人々は、コーランを読まなくともよかったが、キリスト教徒は、聖書を読む為に光が必要だったのですなどと、ガイドが説明しました。大聖堂となっている方の装飾はステンドグラスも明るく、すごい祭壇でした。






花の小径と言う細い小路 塔が望めます




メスキータの前は、少し大きな通りですが、ほぞぼそと沢山の小路があり、白壁に花をきれいに飾っているところがあります。おみやげ屋さんが軒をつらねていて、、メスキータを見に来た観光客が沢山集まっています。

小路はまことに狭くて、すれ違うのがやっとと言う感じがします。このひしめき合う家々の裏には、共同の中庭があり、水場があり、憩いの場になっているのです。

お昼休み(3時半頃まで)ほとんどの小さなお店はシャッターを閉めています。個人営業だからということでした。

おみやげ屋さんは開いています。銀線細工だとかさまざまな手工芸品を並べていました。
水場のあるパテオです

マドリッドで買うことの出来なかった 切手 を売っている小さいたばこ屋があるから、そこで買いなさいと言われました。午後2時半にはシェスタでお休み、シャッターをおろしてシーンとしています。ガイドが「大丈夫、3時半には開くよ」と言うのですが半信半疑になるような静かさでした。
でもそれを信じて、その辺の土産物屋をひやかして時間をつかい、3時半ジャストに行きましたら、何とチャンと賑やかに店を開いていました。
 
手真似で「ハポン・ロス・セジョス・ディエス(日本へ切手10枚のつもりです)」と言って無事かうことが出来ました。ペロリとなめて切手をはり、メスキータの入り口の前に立っているポストに入れました。これでつくかしらと心配。(*帰国した次の日に着きました)
 
これからバスでセビリアに行きます。140キロ!



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