茫茫漫遊記・スペイン紀行

マドリッド・
トレド
  
  コルドバ
  
セビリア グラナダ
 タラコナ  バルセロナ
 9月17日 マドリッド




ここは迎賓館としてつかわれている王宮です。格別に街から区別されていることもなく、公園のそぞろ歩きをたのしめます。

日本だったら、皇居だとか、離宮だとかは隔絶されていて、近寄ることもできませんけれど、西欧の王家のあり方は違いますね。
開放的に、身近に感じさせられます。白い美しい宮殿でした。
 
夜の食事はレストランでしたが、これもまた満足は出来ません。大きなメロンに生ハムが出ました。メロンは皿を溢れるほどの大きさです。日本のメロンとは誓いますマクワウリのような感じです。

             
   




 
   
スペインと言ったら、マドリッドのプラド美術館

  15世紀以来の王家のコレクションを展示、       ルーブル、メトロポリタンとならんで      三大美術館の一つと言われています
王立美術館でしたが、革命後
19世紀になってプラド美術館となりました。
写真撮影は禁止です。グレコ・ベラスケス・ゴヤ・ムリーリョ・デューラーなどなど、西洋絵画史に大きな足跡を残している画家達の作品は勿論、フランドルなどスペインの勢力下にあった国々の作家の名品が蒐集されています。広大な館内はちょっとやそってでは観てまわれません。今回は、グレコ、ベラスケス、ゴヤだけを集中的に観ました。自由時間はなしです。
エルグレコはトレドで傑作を見ましたが、ベラスケスの「フェリペW世」等々、画集でお馴染みの作品が、デーンと位置を占めており、ゴヤの「着衣のマハ」と、宗教裁判にもなったあの「裸のマハ」が並んで飾られていました。ベラスケスの「ラスメニーナス」は大変に大きな画面でした。美術館で見るのと、画集で見るのでは迫力が違います。ゆっくり向き合いたいさくひんばかりですが、それはこの次の夢とします。ゴヤの「1808年5月2日」と「5月3日」も並んでいました。晩年の耳が聞こえなくなっ自分の家の壁に描いたという暗い絵は、別室に飾られていて、向き合うとそのすさまじさに脚がすくみました。

   

             
                         ポインターを載せて下さい
ソフィア王妃現代芸術センターです。ソフィア王妃は現在の王妃様の名前です。プラド美術館は18世紀までのものが収められて現代芸術はこちらに収められていています。ピカソは勿論ですが、マチス、ダリなどの時代の作品はこちらに収められあります。入り口からこんな具合でちょっと度肝を抜かれますが、面白いです。
かつての国王カルロス3世が建てさせた病院を美術館にしたものです。絵画、彫刻、映画、写真など様々な分野の現代スペイン美術作品を所蔵する美術館。代表作品は、世界的に注目を浴びているピカソの「ゲルニカ」でしょう。
1936年から39年のスペイン内乱の時、ドイツ軍がゲルニカの街を無差別爆撃をしたことを知った、当時パリにいたピカソが、1937年パリ博のスペイン館に飾るために、描いたものです。パリ博のあと、アメリカのニューヨーク近代美術館に収蔵されていました。ピカソは「スペインが民主化された時にはマドリッドのプラド美術館に置かれるべき作品だ」と言っていたのだそうです。

今、その言葉の通り、民主化されたスペインにあります。プラド美術館の別館にありましたが、このソフィア現代美術センターに飾られるようになりました。大きな作品で直接に見られますが、あまり近づくとブザーが鳴るということでした。ポインターを載せてご覧下さい(図録からのコピー写真です)
 スペイン特急/AVEに乗る。




ソフィア王妃現代芸術センターを出て、近くのAOCHA駅にからスペイン国鉄自慢の特急AVE(アベ)でコルドバへ向かいました。
 
サンドイッチ2枚とオレンジ一個のランチボックスを持たされて2時間あまりの旅です。ただし列車にはバールの車輌がついていて、食べたければ ピザや軽食、飲物を買うことができます。
 
ATOCHA駅の構内はまことにひろびろとしていて、各種のショップが並んでいて、その上、熱帯植物園があるという有様でした。ついつい日本の駅ビルのせせこましさと比べてしまいます。

ここはセンター駅ですので、沢山の線にそれぞれに入る列車が頭を並べて停まっていますが、日本の様に親切な?アナウンスはありませんので、自分でボードを見て、線と時間を確かめてホームへおりるのです。
 
スーツケースは既に荷物車輌に預ける手続きをしてありますので、手回りのバッグだけで改札を通り、プラットホームに入っている列車に乗ります。

荷物はポーターが運んで載せてくれるので、ここまで来ると身軽なもので、時間まであちこちの店を覗き回りました。

退屈しのぎにキャンディなどを買いました。飛行機に乗るような気分でした。

コルドバにつくと、荷物車から、ポーターが荷物を降ろして運び出してくれます。日本の新幹線のように、せかせかしていません。

スペインの列車は時間通りに走ります。と言うのも時間に余裕をもってダイヤが設定されているのだそうです。余裕を持っているから、決まった時間には必ずつくことが出来るので、遅れて着くっていうことがないわけですね。

街は車の洪水です。トヨタも沢山見受けられました。スペインと言えば、ながーいシェスタと言んか8時頃から(有名レストランになればなるほど遅い時間)始まるのだそうですか
 













マドリッドの街は車の洪水です。トヨタも沢山見受けられました。スペインと言えば、ながーいシェスタと言う昼休みを思い出しますが、今でもそうなんですね。でも世界に伍してゆくためにかなり変化したそうです。お勤め先からも学校からもお昼には家に帰って昼ご飯を家族で摂る(昼が家庭では一番大事な食事なのだとのことです)のだったとのことです。夜は遅くてレストランなんか8時頃から(有名レストランになればなるほど遅い時間)始まるのだそうですから、私たち日本人にはとてもとてもついていけませんね。
 
いつも、旅に出ると必ず留守をねぎらう絵はがきを毎日出すことにしていました。昨晩も書いて、ホテルのクラークにたのみましたら、切手がないと言われました。「切手はたばこ屋で売っているから、貼ってあればだしてやってもいいが今はまだ開いていない時間だ」と言うのです。「代わりに出してあげる」とは言いませんので、仕方がなくバッグに戻して、たばこ屋を今日は探そうということにしました。その解決は明日のことになります。

ガイドに「コルドバで買えるよ」と言われました。さてどうなるかと思って、バッグを叩いておきました。


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