茫茫漫遊記 スペイン紀行

マドリッド・
トレド
マドリッド
  
  コルドバ
  
セビリア グラナダ
 タラコナ  バルセロナ
マドリッド空港 9月15日
   
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それは以前にバルセロナを訪れた頃からはじまった思いだと考えられます。
アルハンブラを見ないでは置けないと心に決めたことでした。今では年を重ねて、なかなか遠くへ出かけることもままにならないのですが、「お一人参加の旅」への誘いをうけて、その中にこのスペインがあったのです・

それにしても遠いですね。成田からヒースロー(ロンドン)まで、11時間55分、そこで2時間、乗り継いでまた2時間22分ということで、辿り着いたのがマドリッド空港です。ロンドンで遅延しましたので、23時着の予定が、24時着。空港の入国管理官が出入国カードを省略してくれました。

モダーンな空港です。新しくなったのだと聞きました。下から出る壁画は、流石ピカソの国だと思わせるものでした。
トレド遠望 9月16日      

 今朝になってから寝ましたのと、時差の乱した感覚もあります。でも強行軍の旅程です。7時半の
 ウェイクアップコールで朝食をとり、9時に出発して、世界遺産のトレドへ向かいます。バスは大きくて快適です。道路も完全に整備されていて、寝不足の躰もシャンとしました。世界遺産になっている街の中は、全て徒歩での観光になりますので、最初に蛇行するテージョ河に囲まれたトレドの街が美しく望める岡に発って、写真を撮りました。カテドラルとアルカスル(王城)などが、昔日の栄華を偲ばせます
今は完全にキリスト教の街ですが、イスラムの支配した時代が700年以上ありました。トレドがレコンキスタによりキリスト教国として復活したのは意外に早く1085年のことだそうです。

   
  

最初にここの民俗工芸品「ダマスキーノ」の工房へ連れてゆかれました。金線細工です。名前から聞いてアラブ・シリアから伝わった細工物とわかります。細やかな金線の象嵌です。

刀剣の飾りや、鎧の飾りなどにも用いられています。職人はむっつりとして細い線をはめ込む作業に精を出していました。

付属ししている売店の方に案内されます。ツアーではそれがならいで、お客さんは購買意欲がそそられますが、結構なお値段です。でも見るだけだと10割引にしてくれますから気にしなくともいい。安心です。
 


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街は典型的な中世の石畳の細い道です。くねくねと曲がり、登ったり下ったりの状態です。細い路地は迷ってしまいそうです。日差しが強くて、日陰を要する暑いところなので、なるだけ細く造られているのだとか言いました。
どんな人が住んでいるのかと思いますが「普通の人」が住んでいるんだすね。でも、洗濯物が干されているところがないのが不思議でした。ひしめき合う家々の裏には共同の中庭があり、洗濯物などはそこに干すと聞きました。
街全体が世界遺産ですから、普通の生活が営まれているのでしょうが、坂道、細道ばかりです。住みやすいとは思えません。でも洗濯物がヒラヒラの状態がどこにも
見あたらないのはいいですね。



宗教画i家である エルグレコ(16世紀)が活躍したのはここで、13世紀建立の大聖堂(基本的にはゴシック様式)の大聖具室には彼の作品である聖人達の絵が特に展示されているところがあります。

エル・グレコの本名は「ドメニコス・テオドコロプス」です。署名してある作品にはそのようにありますけれど、エルグレコ(ギリシャ人)として知られているのはご承知のとおりです。
外人の名前は解りやすい方が忘れないですね。それに舌を噛みそうになります。

宝物庫には聖体顕示台や、フラ・アンジェリコ作と伝えられる木の十字架があります。

彼の代表作の「オルガス伯の埋葬」だけは サン・トトメ聖堂の一室に特にかざられていました。宗教的なドラマを一枚の絵となして素晴らしく、年月を感じさせない迫力があります。聖堂内もグレコの絵も写真撮影は駄目! ガイドブックの日本語版を一冊買いました。

 
 
 


  
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古い石畳の街ですから、バスは入れず、ひたすら歩きます。今や全く好奇高齢者となっている私ですが、遅れることなく胸をはって歩きました。御安心下さい。
     
生活が見えないような気がしていましたが、こんなお店がありました。マーケットです。

テナントとでもいうのでしょうか。

食料品から、生活用品までのお店が沢山小さなスペースにひしめき合っている市場でした。

ニコニコと愛想の良い肉屋のマスターや、不機嫌に見える魚屋のおかみさん。日本と同じでしたが、みんなオシャベリは勿論スペイン語ですから、何を言って笑っているのかがわかりません。もしかして、私たちの行列がおかしかったのかも・・・・。

  
     
お魚とお肉は大体日本と同じ感じですが、肉屋さんの後にぶら下がっているのは、生ハムです。

昼食にメロンに載せた生ハムが出ました。ツアーの食べ物ですから大したものは、出ないと覚悟をしていましたが、硬かったです。 

八百屋さんはいろいろ変わった野菜があります。「これは日本でいえば白菜でしょうね?」とガイドに尋ねましたら、「レタスですよ」と言う返事でした。
茄子はこんなふうに白っぽいんですね。これが普通なのでしょうが、日本人の私はやはり、あの紫紺色の茄子が好ましいもののように思えました。

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下は茄子
  

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