茫茫漫遊記 スペイン紀行       

マドリッド・
トレド
マドリッド
  
  コルドバ
  
セビリア グラナダ
 タラコナ  バルセロナ
  9月20日

     ポインターを載せてください


バルセロナに着いたらまず街の中のパトリオ邸へ行きました。アントニオ・ガウディの傑作?と言うか独特の作品で驚かされます。

「神の創り給いしものに直線はない」という彼の論理にもとづくものです。中を見学も出来るのですが大変な見学者の行列で、ツアー参加者にはとても無理。諦めます。

ガウディは後半生を熱心なカトリック教徒として過ごし、1914年以降、彼は宗教関連以外の依頼を断ってサグラダファミリア教会の建設だけに集中しました。
彼の兄妹は3人。兄が亡くなり、駆け落ちをして子供をもうけて帰ってきていた妹も亡くなり、その子供も亡くなり、結婚しなかった彼は全く孤独になりました。その他の親族や友人の相次ぐ死による傷心によるのか、ガウディの仕事は停滞し、その上バルセロナ市が財政危機に見舞われたことによってサグラダ・ファミリアの建設はなかなか進まなかったそうです。

一人になって、身なりに気を使わなくなっていた彼は、ミサに向かう途中で、電車にひかれ、浮浪者と間違えられて、手当が遅れたとが原因でなくなったのだそうです。 73歳でした。

   

グエル公園。

バルセロナと言えば、サグラダファミリア教会と、グエル公園と言うほどによく知られています。

資産家だったグエル伯爵が、新しい庭園を備えた宅地計画をガウディに、すべて(様式から、装飾まで)なんの制限もなしで依頼したのでした。ガウディの仕事の遅延もあり、それに売り出された建物は不評で売れず、一軒をガウディ自身が買い、もう一軒は友人が買うという結果になったのだそうです。

今はバルセロナ市がこの地区全体を買い上げて、公園にして開放しています。入園料をとると、バルセロナ市民が気安く来られないから、入園料は取らないという約束での買収だったそうで、今もフリーで散策が楽しめます。
ポインターを載せてください
グエル公園入口にある建物
下は波打つベンチと博物館の屋根



ポインターを載せてください
公園の入り口の建物の屋根
下は下から見たガウディの家です。

今は博物館


ポインターを載せてください

遊歩道の下の広間の天井
下から出るのは小さなホール




独特の噴水達です。


これは何?と誰もがおもうでしょう。

いろんなタイルの破片を貼り付けて出来ている噴水?です。変な形や色ですが、そこが人気で、この回りにはいつも記念写真を撮る人が群れています。

バルセロナの街のおみやげ屋さんにはこの噴水、特に「とかげ?」のミニチュアが沢山売られていました。グエル公園のキャラクターなんでしょうね。なんでしょうね。




7年前にも仰ぎ見たザグラダファミリア教会です。まことに壮大な計画ですから、建設が進行しているのかどうかさえ解らないくらいでした。

内部は工場状態なのは、依然として同じでした。すべてに念を入れているので、7年やそこらの間の進行はちょっと見た目には変化としては見えませんでした。
 
100年後とも150年後とも言う完成予定は変わっていません。
 
天へ天へと伸びる塔。サンクトス・サンクトスの繰り返しの彫刻。これは(聖なるかな・聖なるかな)ですのね。真ん中の緑の樅の木には聖霊のハトが群れています。

私はクリスチャンではありませんので、その敬虔な祈りを、はっきりと理解は出来ませんが、圧倒的なその形には、言葉が出ません。

     
      ポインターを載せてください
   





日本人の彫刻主任・外尾悦郎氏の作品群です。上の写真の丁度下の部分です。「生誕の門」です。
 
この作品群のなかで、特にハープを弾いている像が評判になったと、ガイドが言いました。左右に3人ずつ楽器を奏している天使達と、中央部分は8人の天使達です。
 
7年前を記録してある私のHPでは中央部の天使達は右側の像だけでした。帰宅してから比べてみてわかりました。やはり少しずつ出来上がって来ていることが解ります。あの時もっとよく撮してくればよかったです。2度と来ることがないと思っていたのでした。こんな機会があるとは思っていませんでしたので気をつけなかったことが本当に残念です。
 
天使達は東洋的な面立ちだと言われているそうですが、どれもやさしいお顔をしておられました。
  


ガウディのあとのあの教会を飾っている彫刻をお見せします。
受難の門です。 ガラリと雰囲気が違います、これを如何お思いになられますか。
 
考えてみますと、西欧では教会だけでなく、大建造物は幾世紀にも亘ってつくられますので、イスラム様式、バロック様式、ゴシック様式とさまざまな様式が重ねられているのが常ですから、このザグラダファミリアのガウディ様式も変化して行くのが当然でしょう。それにしても何と不思議な変遷であることか。これはこれでまた時代を重ねてゆくことでしょうから、200年後の世界ではどのような教会になっているのでしょうね。

この塔たちが奏でる鐘の音がバルセロナに響き渡る時のことを、今私は想像しています。
 



ポインターをどうぞ


夜9時からフラメンコショーを見にゆきました。
ポインターをどうぞ


カバと言う発泡酒を飲みました。

迫力のステップと雰囲気のある歌声。
ポインターをどうぞ



時間の経つのを忘れました。


これで私のスペイン旅行の報告は終了です。最高齢の参加者でしたが、お世話をかけることなく過ごしました。なんだかこれで自信がついたような気がします。今度はどこへ出かけようかなどと考えはじめたりしています。

[上へ戻る][目次ページへ]