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短 歌  ベルギー編
ベルギー
5月20日〜21日

街を出ずればはるばるとつづくベルギーの野は穏やかな起伏をもてり

日曜のミサを告ぐる鐘を聴くのみに観光客われら修道院にいる

ボビンレース編む老女のいる風景が似合う街なり運河の水照り


運河にかかる石橋くぐる船の遊び橋の上の人に手を振りながら

レースの服着けし人形をひとつ買う運河の街の古き土産や

囚われ人の足音もかく響きしか牢獄なりし古城の寒さ

観光客のせて石畳の道をゆく馬の蹄の音ととのわず

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