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短 歌  フランス編
フランス
5月17日

盛り過ぎて雑然とみゆるアイリスも光ためておりモネの庭園

睡蓮の池に枝垂るるさみどりの柳は旅の心をゆらす

睡蓮も薔薇もつぼみをかたく抱くモネの庭に来てこころ解くわれは
幽閉されしジャンヌダルクも手触れしか壁の隙より外光のぞく

ジャンヌダルク火刑場の跡に咲く花の赤きを摘みて指を染めたり

みぎひだり青き穂を立てし麦畑われも麦となるパリへゆく道

コクリコの歌を小さく口ずさみわれはひとりとなりて旅する

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