4月19日 |
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朝、鳥影があって、屋久島宮之浦港に着岸、
朝食をとる。オムレツとクロワッサンにジャム、サラダにコーヒーと、例のとおり。日本食の場合はセットで運ばれて来る。
私と従妹との二人はタクシーでまわることにしてある。
以前に夫と来たときには、私もまだ若かったので、紀元杉を見るトレッキングコースをめぐって、島のなかを巡って歩いたのだったが、今回は、紀元杉や古代杉などを見ることはせず、屋久杉とは無関係の島巡りをする。
雨の多い島なので、海岸からすぐにある岩山にも緑が濃い。幸いにして今日は雨ではなく、快晴である。
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照葉樹林が北半球最大といわれる規模で残っているのが、島の西側に位置する西部林道の森なのだそうだ。
屋久猿、屋久鹿などがひそんでいるはずだが、その様子は見ることが出来なかった。
そんな樹林のなかにある怖いような細い路を辿って東シナ海を一望する所の灯台は点灯百年という記念碑がある真っ白な灯台。あおい海に白い灯台である。
天候が良くて、海の青さが際立って見える。 東シナ海と聞くと中国と、尖閣列島問題。 ガス田開発問題だとかが心を過ぎるが、 海は青く真におだやかに広がって見える。
遠く口永良部島が見える。 名前は聞いているが、この様な離島での暮らしは私には想像外である。 |
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海亀が産卵に上陸してくると言う砂浜に行く。ラムサール条約で保護されている産卵場である。季節的に少し早いけれど、そろそろ産卵に来る時期だなどと言う話を聞く。海亀は一匹が三〜四回に分けて産卵すると言う。卵はピンポン球位だそうで、人間が入って壊すことにないように上陸してくる時期には気をつけて保護しているそうだが、何の、変哲もないような砂浜であった。
ここでは桜貝などきれいな貝殻が拾えるとか。私も小さな薄桃色の貝殻を一つ拾った。
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海岸沿いの道辺に強風よけに屋根に石を載せてある民宿があった。外国人がよく利用すると言う。外国人観光客がよく利用すると聞く。
UNESCOの「世界遺産条約」に基づく「自然遺産」となっている屋久島なのである。鑑賞上・学術上又は保存上等の見地から顕著な普遍的価値を有するもの、世界的に特異な樹齢数千年のヤクスギをはじめとして,多くの固有種や絶滅の恐れのある動植物などを含む生物相。そして海岸部から亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布など。その価値は高い。日本人よりもその価値を評価する外国人が多いのかも知れない。
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ガジュマル園にゆく。ガジュマルは何とも言えない不思議な形態の木で、幹を絡め合って大木になっているので、大木と言えるのかどうかビックリした。
枝から褐色の気根を地面に向けて垂らし、それがまた根をはって木になって育つのだとか。
気根は言ってみれば縺れた麻糸のようになって垂れ下がっていた。不思議な生態である。
「絡まる」がなまって「ガジュマル」だとか言ったが、な「風を守る」が訛ってものだと言う説もあるようだ。
絞め殺しの木という別名があるとかで、他の木に絡みついて育つので、元の木を枯らしてしまうことがあるという話。
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クワズイモ
ポインターで下から出るのはオオタニワタリ
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道ばたに大きな蕗の葉のようなものが育っていたがそれはサトイモ科の「クワズイモ」と言うのだそうだ。 見ればあちこちに沢山育っている。
サトイモのように塊形の根ではなく、棒状に伸びる根茎であった。
名前からして食べられないが、観葉植物として育てられる場合もあるとか。
牧場などにこのクワズイモが茂っていても牛や山羊がこれを食べることはないそうだ。
大きな蕗のような葉の下に大きな根茎が化け物のようについていた。もしこれが食べられる芋だったら食糧難は解決すると思う位大きくなっている。
その他にも何とも私達が本州では見られないだろう多種の植物が繁茂している。 「オオタニワタリ」というのは地中からでなく、落ちてきた葉が肥料になるのだとかで、うっそうと茂った林の下で何枚もの葉が大きく葉をひろげていた。
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