茫茫漫遊記 極北・アイスランド編
デンマーク
フェロー諸島
アイスランド
 アイスランド アイスランド  グリンランド アイスランド  
8月2日 イーサフィヨルズルの港




レイキャビックから40分の飛行で、ここは西部フィヨルドの中心地です。飛行機から降り立てばすぐに屹立したフィヨルドの景観に感動させられます。

リアス式のフィヨルドの一番奥にある天然の良港です。空港を見下ろす対岸の
高台から見下ろすとそれがよくわかります。

人口三千五百人で、漁港として栄え、鱈系の魚の養殖や加工をしていますが、漁獲量が減少して、過疎化が進んでいるとガイドは話しました。

日本にいまでは鮑などを輸出しているとか言う話でしたけれど、どんなものでしょうか。
民族博物館




民族博物館に行きますとのガイドの言葉に、実はちゃんとした建築物へ案内されるのだと思っていました。左上の小さな建物が解説料を払う所でした。野外の草葺き屋根の建物が民族美術館です。ここは入って見る建物ではありません。露天の展示と小さな作業小屋が幾つかならんで建っていて(その内の一つが上の中の写真です)昔からのアイスランド漁業の様子をそのままに見せてくれます。博物館???これもまた面白いことですが、如何でしょうか。
 
このおじさんともう1人の入場券?を売る女性だけがいるのです。彼らの勤務時間より少し早く着いたので、彼はこの漁師の衣服をまだ着用していませんでした。アザラシの皮を鮫の肝油でなめしたものですと・・・。
 
手袋はご覧のように、両側に親指がはいるように編まれていて、やぶけたらクルッとひっくり返して使うと言うことです。イヌイットと同じですね。
 
下の真ん中の小屋は隙間が空いていて、風が通り中に吊したもの(ひらいた鮫や鱈などの魚や肉)がよく乾くようになっています。吊してあるものは、本物で、ちょっと触ったら、指がギトギトとなって、生臭い!昼食のとき、手洗いするまで閉口しました。
 

ツノメドリを網でとる




海の鳥の楽園・ヴィーグル島への訪問です。夏だけしか行われないツアーです。このフィヨルドの湾の中にたった二つだけある島の一つです。ここにはアイスランドにただ一つある風車が働いています。海のインコと言われるツノメドリ(パッフィン)が沢山群れています。そのほかにもいろいろな種類の海鳥が、夏の間ここで繁殖をします。小魚を銜えて育雛するツノメドリ。クレア鳥は育雛で気が荒くなっているので小さな旗を頭の上にかざして追い払いながら歩かなければなりません。
パッフィンは可愛い顔をしていますが、飛行が下手なので、ご覧の様な網で捕獲して食用にすることが、この島の人だけには許されているのですとか。
高級羽布団になる毛綿鴨の簾がありました。親鳥が巣に敷く胸毛を毎年採取して、羽布団材料として売るのが収入源になるとかで、巣箱ならぬブロックが人の手で造られていました。

小さな郵便局




こんなに晴れているのに対岸に小さな虹がかかっていました。天候の変わりやすいところなのですね。

ヨーロッパで一番小さい郵便局ですということで、葉書にここの鳥たちを描いた切手をはって投函しました。小さいのは当然ですよね。手紙を出さなければならない程の人口がありませんし、夏の間のツアーで来た観光客だけが珍しがって葉書を出す郵便局ですから・・・。
島の人々の手作りのパンケーキや、コーヒー紅茶などを郵便局の前の椅子でゆっくりと景色を見ながらいただいて帰りの船に乗ります。心がけが良かったので、今日は特に素晴らしい天候でした。

瀧の傍で




飛行場に帰る途中、ドライバーがフィヨルドを落ちて来る瀧の傍に連れていって、天然の水を飲ませてくれました。廻りにはブルーベリーが沢山熟れ実をつけていましたので、みんなそれを摘んではたべました。子供達もほとんど裸で日光浴なのでしょう。おへそ丸出しで遊んでいます。

気分が良くなって、お酒は飲みませんが風景に酔ってしまいました。一緒に立ち上がり、瀧に向かって大きな声で歌を歌いました。こんな時に歌うにはどんな歌が良いのか、とっさには思いつきません。「翼がほしい!」と歌って肩を抱きあいました。

ロブスターハウス



今日でレイキャビックを離れます。今夜は少しお洒落をしてロブスターハウスでディナーです。

レストランはそんなに大きくはありませんでしたが、私たちの予約席は、少し他のお客とは違う設定でした。壁面にそれこそ大盛装をした老婦人の肖像画がかかっていて、じっと私たちを見下ろしていました。
何も悪いことはしていませんし、肖像画ですから気にかけなくてもいいとはおもいますけれど、、お行儀が悪いと、叱られそうな感じがしました。

ロブスターはご覧のようなもので、食べやすいように殻をはずしてあります。レモンを滴らせて、溶かしバターをつけて食べます。デザートはブルーベリーアイスクリームでした。

     
                午後11時の落日






食事をゆっくりしてとったあと、今日まで私たちとつきあったドライバーが、日没を見に連れていってくれました。

午後11時ですが、丁度沈むところです。彼はここがデートによく使われると言いました。それも短い夏の間のことでしょう。

短い夏を惜しむと言う気持が少しわかりますけれど、暗い冬を想像することは私には無理でした。

夕日は人をロマンチックにしますね。最後にこれを背景にして、二人並んで写真を撮りました。

               





レイキャビックの国際空港はホテルから40分程かかりました。    はじめて国際空港を使いました。今までの国内航空の空港は印   象に残るくらい大変小さかったですから、それに比べると少しは
大きな空港でした。

日本には直接帰れませんから、コペンハーゲンに行って一泊し    て、またアムステルダムを経由します。

同行の人々との食事はコペンハーゲンが最後で、もう日本に向   かっていると言う気分ですから、わいわい楽しい夕食会でした。

コペンハーゲンの空港でサヨナラの写真を撮りましたのでごらん   下さい。お姫様になれない(なれなかった)女のせめてものドレ    スアップです。

               

[上へ戻る][目次ページへ]