茫茫漫遊記 極北・アイスランド編
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7月29日 レイキャビックハットグリムスキャルキャ




レイキャビックの市に入って一番先に目に入るランドマークがこの教会でした。
アイスランドの火山活動によって出来上がった土地の柱状節理をイメージして造られた教会です。キリスト教ルーテル派がこの国の宗教の主流ですが、信仰の自由はあります。
この教会は1945年代の建築です。ルーテル派ですのでデコラティブではありませんが白く清澄な雰囲気で祭壇とパイプオルガンが印象的です。
前の広場に立つ銅像は11世紀に(コロンブスより400年も早い)アメリカを発見したとされるレイファ・エリクソンです。
アイルランドへ行ったときも、アイルランドの聖人だったかが、アメリカをはじめて発見したのだと言う話がありましたけれど、この像が建立され時にはアメリカからも協力があったとか言っていましたから、信憑性があるようです。
コロンブスのアメリカ発見が何となく物語として面白いようですね。

ホッフディハウス




米ソ冷戦が、次第にとけていったとき、一番最初の米ソ会談が行われたのが、ここ、レイキャビックのこの家だったのです。1986年10月11日のことです。 
アメリカ大統領はレーガン、ソビエトはゴルバチョフ書記長でした。ここがアメリカとモスクワとの丁度中間の辺りにあると言うのがレイキャビックを選んだ理由だと聞きました。
 
レイキャビクには豪勢な歴史的宮殿なんかありません。そこでその第一回会談の行われたのがこの愛らしい、邸宅でした。
 
夜の長い国の常として、妖精だとか、ゴーストの話がよく聞かれますが、この邸宅には幽霊がいて夜中にひとりでにドアが開くなんて言うことがあるんだそうです。周囲に囲いもなく、ポツンと一つだけこの建物があります。とても綺麗です。
 
幽霊がでてもこの家に住めたらいいなと思うくらいですが、日本のお金持ちが、これと同じデザインの自宅を建てたとか言う話をしていました。

ブルーラグーン




ブルーラグーンはアイスランドに来た人が必ず体験する施設だと思います。
あまりに渺茫としていて、どこにフォーカスしていいのかわかりませんでした。ボーっとごらん下さい。温泉と言っていいのかどうかわかりません。
地熱発電の余り湯をこの海の潮だまりにみちびき入れたと表現してもいいのではないかと思いました。硫黄の臭い(硫化水素の臭いと言うのが本当かも知れません)が凄い・・・。淡いトルコ石色のコロイド状の水(湯)です。熱くて入れないようなところから、気持のよい熱さのところ、ぬるめのところと
いずれにしろ、底はごつごつした岩のままです。話には聞いていましたが、その広さに驚きます。水着を着てでないと入れないこの広さです。手前の方に万端設備のととのったハウスがあり、そこで着替えて入ります。水着でないと広大な野原を裸で歩くみたいな感じになりますでしょ。強い湯の瀧も設備されていてすごかった。サウナもありであれこれ・・・・・。まぁ一度お出かけ下さい。そんなお薦めを簡単に出来ないところなのが残念です。
時差なんか吹っ飛ぶこと請け合いです。でも湯上がりはやっぱりだらけてしまいました。その結果がこの写真と言うことです。

国会議事堂




国土の大きさは日本の北海道と四国をあわせた広さよりやや小さい程度です。人口は約30万人。その5分の3がレイキャビック周辺に集中しているそうです。
1881年築の国会議事堂、議員は63名。2院制です。王の支配下だったことを示す王冠の飾りがついていて重厚ですが、まことに小さいです。
市庁舎はこの近くにありますが、こちらはこの議事堂よりも大きくモダンで水上に浮かんでいるような造りでした。

この国がグリーンランドからの流氷に囲まれていると言うことでアイスランドと名付けられたとかいいます。今日ではアイスランド共和国が正式名称です。
いまは夏の日なので、日照時間がまことにながくていつが夜なのかさえわかりませんけれど、冬はいつが昼なのかわからないのでしょうね。
この時季のアイスランドは日本の暑さからすると、からりとして涼しく、本当にいい気分です。
お魚は、鮭に鱈、鰊その他とても豊富な漁場がありますし、羊を飼っていますし、牛も飼っていますから、不足はないかとも思いますが、穀物などはほとんどが輸入です。漁業が盛んですし、小さな政府ですから、それで経済はまかなえるんですね。

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