フェロー諸島
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7月30日 | ネッシュベルテ地熱発電所 |
日本人技術者が7人が、ここで技術指導をしています。三菱重工のタービンが3基据え付けられています。そんなに大きくは見えませんし、大して大きな設備があるように見えませんが、350度の蒸気を噴き出しそれでタービンをまわして発電します。それを冷却して液体としたものをまた地中に送り込み350度の蒸気にしてまた噴き出させると言う循環をしているのです。そこで余った熱水をパイプラインで都市やブルーラグーンのような処へ送って熱エネルギーを利用していると言うワケです。かなり無責任な説明ですがゴメンなさい。 日本だったら煙だと思うのは水蒸気から湯気になって排出される余剰エネルギーです。
この辺りの川なんか、どれも湯気をあげています。うっかり手を入れるとヤケドをすると注意を受けました。
レイキャビックは全部地熱のエネルギー利用です。ホテルのバスタブに入れるお湯は、ブルーラグーンと同じ臭いがして、飲めません。飲むお湯は水から沸かします。便利なようで不便です。 とにかくマグマが地表近くで動いている国ですから、爆弾かかえているのかと思ったら、悠然としてそれを利用しているわけです。
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世界遺産 | シングヴェトリル国立公園 |
地球の割れ目です。普通は海面下1,2キロぐらいのところにあるので、直接見ることが出来ないのですが、ここともう一カ所(南米だったかしら?)で地表に出ているんだそうです。
アイスランドには世界遺産はないと思っていましたら、ここが自然遺産として去年指定されたのだそうです。
この大地溝帯は現在でもマントルの動きに従って毎年少しずつ離れていっているんですって。それに従って日本の地震も起きて来るわけだと思うと、地球の壮大な営みを思わざるを得ません。
ざくざくとひび割れた岸壁のつづくところを歩いていると、いまにも大地震が起こって、われわれが呑み込まれてしまうのではないかと不安にさえなります。太古の地球の陸地生成の時代を思いつつ歩きました。
ここは930年に世界最初の民主議会がひらかれた処だと、アイスランドの人は誇りに思っています。バイキングたちがノルウェーの圧力で、基督教に改宗させられたのは、この民主議会からしばらくした1000年のことだと言います。
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ゲイシール間欠泉 | |
間欠泉ストロックルが噴き出そうとしています。8分ごとに規則的といっても良い程チャンと見られます。 周囲はご覧の様に平坦な状態です。下の写真はレストランから見えた風景。この真ん中から30米ほど熱湯が噴き上がります。風がありませんでしたので、これほど近づいても危険はなくて楽しめました。ビデオで撮りましたが、技術がありませんのでお見せできません。その内に勉強してお見せします。 ここには他に熱い透明な青い湯だまりがあったり、幾つもの小さな噴湯があったり、ブクブクと音を立てている噴出口があったりして、地球のはげしい営みが直接的に身に伝わってきます。 ここで昼食を摂りました。ポタージュスープにサーモンの蒸し煮とタップリのジャガイモを取り分けて食べると言う豪快なもので、噴泉を時折遠く見ながら楽しみました。 |
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グドルフォスの瀧 | |
氷河から流れ出るグヴィートアゥの幅70メートルの河水が、階段状の火山岩の層を轟音と飛沫をあげておちるのです。氷河の水だからグレーシャーカラーで、いよいよ迫力があります。 グドルフォスとは黄金の瀧と言う意味なのだそうです。とても金色とは見えませんが、晴天で、これに虹がかかると本当に金色に輝いて見えるといいます。私たちは少し曇りの空の下にいますから、虹はみられませんでしたけれど、もの凄い迫力でした。 ご多分にもれず、この瀧を利用して水力発電を計画したことがあるそうですが、一人の少女が身を張って反対運動に立ち上がってこの風景を残すことが出来たのだそうです。少女の名前は忘れましたが、この瀧の傍に彼女の横顔を刻んだ記念碑がありました。 |
火口湖・ケルズ | |
約3000年前の噴火で出来た火口に出来た湖です。日本ではお釜として蔵王のが有名ですね。蔵王のは周辺が穏やかな緑もありますけれど、ここのはご覧のとおり赤い火山岩で囲まれています。 深さは5.5メートルとかで、夏には(今も夏ですが・・)ここで音楽会なんかを開くと言う話でした。高いところに登って来て見る火口湖ではありませんので、便利がいいんですね。それにしてもどんな音楽が似合うんでしょうか? 地熱利用の温室を見学。バナナが小さな実をつけていました。アイスランドでバナナがとれるなんて面白いですね。 レイキャビックのインゴルフ山の麓の道を走ります。この山は火山岩で出来ていますから、今でも岩が時折崩れて来るのですとか言いますが、そこで暮らしている人もいますから、その勇気(?)にはに感心してしまいます。 |