スイス7
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8月27日 | こんな日本と逢いました |
クライネシャイデックからユングフラウヨッホへゆく登山電車の中に、大津号と言う名前のついた車輌がありました。私たちは乗りませんでしたが、大津市からの協力を受けて造られた車輌なんでしょうか?こんなところで逢えるとは思いませんでしたから、ビックリしました。因みにユングフラウヨッホ(3454米)とは、ユングフラウの肩と言う意味だとか。ちょうどそんな位置です。左の郵便ポストは日本では富士山、スイスではユングフラウと言うことで、日本から寄贈されたポストで普通に使われています。ユングフラウヨッホにある郵便局は世界で一番高い所にある郵便局ですから、みんなが記念に投函します。ユングフラウの山並みのついた記念スタンプもありました。ユングフラウヨッホのスフインクス展望台に登り、スゴイ好天で眩しいほどの景色を写真に撮りましたが、ユングフラウの前に電線が写っていたり、氷河に建造物の柱が入ったりしたので、写真はお見せ出来ません。素晴らしい眺望でしたとだけ報告させて頂きます。その後、アイスパレス(氷河のトンネル)にも入りました。20年程前に来たときに比べると格段に設備が調っていました。写真は氷に反射してうまく撮れませんでしたので、スゴカッタとだけ報告いたします。 |
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8月28日 | カペル橋・ルツェルン |
今日は少し天気が悪いです。今夜は帰国の飛行機に乗りますので、それが欠航にならなければもう雨が降っても恐ろしくはありません。名残を惜しんでの 涙雨だと思っています。傘は要らない程度だから、別れの悲しみもその程度なのでしょうね。カペルはチャペルだとガイドは教えてくれました。左側の写真の教会に向かって、この橋は川を斜めに横切るように造られています。昔は見張り台だってと言う三角屋根の塔があり、お土産を売っていましたので、ここで絵はがきを買いました。橋のまわりは花でかざられ、天井を支える(鴨居と言うのでしょうか)ところに、ずらりと宗教画が掲げられていました。湖にそう街で、自然保護に心をくばっていて清潔、高級住宅もたくさんあり、反面古い建物が多く残されていて歴史の古い街、魅力イッパイ。暮らして見たい街です。スイスは物価が高いことで有名ですけれど・・・・・・・。 |
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ルツェルン教会 | |
この教会は昨日の教会の反対側の川岸にあります。クリスチャンでありませんから、よくわからないのでもしかして的を得ていないかも知れませんがお許し下さい。重厚な感じのする装飾はありません。とても明るくて、天国とはこんなところかと思うくらいの光がさしこんでいます。フランシスコ・ザビエルのイエズス会の教会だと、たしかガイドは言ったと思います。ロココ風などと言ったら罰が当たるかも知れませんが、気持のよい教会でした。 |
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瀕死のライオンの意味 | |
ライオンの碑と聞いたとき、勇猛なライオンを想像していた私でした。ルツェルンの氷河公園の前にあるこの碑は、何と瀕死のライオンの像でした。フランス革命の時、ルイ16世に傭兵として従い最後まで戦って、破れて死んだ600名余りのスイスの兵士達の、忠誠と勇猛を讃えて19世紀に、作成された記念碑です。氷河公園の前の硬質砂岩に彫られてあります。フランスの紋章のついた盾に前足をかけ、頭のところには、スイスの紋章のついた盾を置く。遠く他国で、戦って死ぬ兵士の望郷の思いもこめられているのですね。この前の池は人工池で、毎年8月半ばから9月はじめまで開催されるルツェルン音楽祭の期間中には舞台をしつらえ、著名な音楽家を招いて鎮魂の為の音楽会を開催する日があるそうです。スイスでは山岳国なので、山の事故が多く、レスキュー隊が非常によく訓練されていることで知られています。(阪神淡路震災のときに、早速かけつけて来てくれたことは、記憶に残っています)ボランティアでありながら、日常の訓練を欠かさず国家も大きな予算をとっています。レスキュー隊に入ることは誉れでもあるようです。 |
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ルツェルン旧市街の広場 | |
スイスでは各自の家にシェルターをつける義務があると言うことを、前にお話ししたと思いますが、この旧市街地では、そんなことは不可能です。まとまったシェルターが用意されているのだとか・・・。この旧市街は車庫も造れませんから、住民は制限されていると言うことでした。老人やリタイアさん達が穏やかに暮らす所だと、ガイドさんは話しました。旧市庁舎などが、カペル橋のかかっている、大川に面して立ち並んでいて、そのすぐ傍がこの広場です。時間が無くて、写真が撮れませんでしたが、この広場は最もルツェルンらしいところだと思いました。このあと、スイスイ忙しく歩くガイドについて行って昼食をとりましたが、この旧市街地をよく見られなかったのは残念でした。食事のあとは自由時間で、ローゼンガルテン美術館でゆっくりすごしましたから、文句は言えません。この美術館は新しく出来たもので、以前ピカソ美術館にあった収蔵品もこちらに移動されているとかで、素晴らしい展示でした。ピカソだけでなく、ボナール、ユトリロ、ルノアール、ピサロ、ルオー、マチス、モジリアニからブラック、カンジンスキー等々に至るまで、名品の数々に圧倒されて、忽ちに時間が過ぎました。その上、繊細で叙情的で幻想的な画風で知られるクレーはスイスの人で、丁度特別展示されていたのをみられたのが今回の旅行での最大の収穫でした。これは至福の時間でした。絵を見るのが好きでも、描くことは出来ない私ですが・・・・・・。 |
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チューリッヒ空港の虹 | |
ルツェルンを出て、チューリッヒ空港にきました。これがスイスでの最後の風景です。夕虹が出ました。あわあわとしてあまり印象的な写真にはなりませんでしたが、旅の終わりの感傷としてどうかご覧下さい。ではまたオシャベリをするまでサヨウナラ。すぐにまた始まることでしょう。オシャベリ好きな ヨリ子です。ご感想をいただければ、この次にはもっと楽しくお目にかけることが出来ることでしょう。まずはおじゃまさまでした。 |