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仙台発七時十四分のはやて号。八字五十六分東京着。白石蔵王、蔵王山は雪がまずは新大阪。そこから福知山線の こうのとり号 に乗って宝塚へ~。新大阪と大阪が別だと言うことも知らないのでした。
東北に暮らしている私にはこちらは外国並み。持っているのはフルムーン5日間のチケットですからJR線はどこでもフリーなのです。年齢を書き込んだ切符をもってウロウロしていた老人二人。
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福知山線は私鉄で会社線だと思っていたのです。今ではJRも会社線なのですけれど。宝塚駅についたら、ものすごい大雨でタクシーを拾いました。乗るまでの間に濡れてしまうくらいの雨です。
宝塚大劇場で星組公演です。正面の門を入ると、なんとなんと若い女性ばかり。
とにかくチケット(昔は入場券とか切符とか言いましたが)を買って大劇場ホールの前のホールで開場を待ちます。レストラン・カフェ・スーベニアショップ(お土産やなんて言う言葉は似合いません)お店はドレスにアクセサリー、どれもこれも老人の世界には無縁のものばかり・・・・がズラリとあります。
星組・舞踊ファンタジー『宝塚ジャポニズム~序破急~』
ロマンティック・ミュージカル『めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~』
グランド・レビュー『Etoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』
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大拍手の中で最期の幕が下りました。
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八十五歳と、八十歳が、若い女性の群の中に居るところ、ご想像下さい。
「もうじき死ぬんだから・・・。」が口癖になっている私達。死ぬ前に一度あの宝塚を見てみたいと思って出かけたのです。どちらが先かは解らないのですけれど。
舞台装置の素晴らしいことにまことに感動致しました。拍手をどんなところでするのかさえ解らない二人はシ~ンとして観劇しています。荒城の月の曲に合わせて始まった舞踊劇は、そんなことを言うと叱られそうですが女学校の学芸会を思い出しました。
これが全部女性だとは思えない男役の姿はこんな老人でもほれぼれする男ぶり、観客席からはしきりの拍手です。私達はシ~ンとして、驚いて、一糸乱れぬダンスに目を奪われるばかりでした。良い体験でした。
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予約の電話を入れてあったタクシーで有馬温泉へ向かいます。雨は小やみになっていましたが、真っ暗な山道でした。車のライトが映し出す紅葉が時折まぶしかったです。車のライトの部分だけが明るくて、周辺を見ることもなく、なんとなんと山の中だと言うことだけがわかっただけでした。
考えて見ますと、地図は全部平らですからね。のぼったり下ったり、曲がったり、くねったりすると言うことだけはわかりましたが、まわりは真っ暗、宿の明かりがそちこちに灯っていることだけが解るくらいでした。
中の坊・瑞苑と言う旅館。夕食は別室でとります。食事のサービスは北海道出身で、関西の大学を終えたと言う女性でした。たっぷりと時間をかけて、地酒を試しました。盛りつけも季節を意識した美しさです。
疲れましたから、入浴して床につきました。大きな浴場にたっぷりの温泉。さすが秀吉の愛した湯だけあって、快適でした。家にいるときにはこんなに早く床につくことはありませんが、すぐにぐっすりと言うことになりました。
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朝、窓の障子(和室でしたから・カーテンではありません)を開くと、シャッキリと目が覚めました。昨夜の雨はあがり、谷間の景色は紅葉の真っ盛りでしたから目が覚めるのは当然です。
百人一首に「ありま山 ゐなのささ原 風ふけば いでそよ人を わすれやはする」があり、ここがその有馬山なのだと言うことを知って、温泉の古さを再確認した私でした。
天下統一の目途がついた秀吉は有馬を訪れ、戦で疲れた心身を癒そうとしたのか一五八八年が秀吉入湯の最初の記録だそうで、その後秀吉は再三ここをを訪れており、有馬に対して大規模な改修工事などを行ったそうです。秀吉の工事以来、ここでは一度も泉源の改修工事を行っていないとのことです。
それにしても、私は有馬温泉がこんな風に山の中にあったとは知りませんでした。温泉だけでなくこの谷の風情は言葉に尽くせない美しさです。いい季節に訪れたことを喜びました。忙しい日程ですから、湯治をしたり、近辺の秀吉関連のところを訪ねまわるなどと言うことは出来ませんので残念でした。
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有馬温泉から芦有ドライブウェイを通り 東六甲展望台から展望します。こんなに山また山の阪神地方だと言うことを実は知りませんでした。なにしろ、私どもの見る地図は平面ですから・・・・。この展望台は芦屋など高級住宅から神戸の港までが展望され、夜景の美しさを誇る場所なのだそうですが、私達は朝ですから、それは望めません。その代わり紅葉の山並みを愛でました
何で六甲と言うのか解らないでいましたが、ドライバーが教えてくれました。どの山だったか、甲のような形の山が6個あるんだそうです。それで「六甲」なるほど。
六甲の山を下って芦屋の資産家の大邸宅群の中を通って貰いました。坂の上の宅地ですから見晴らしは最高でしょう。でもあまりの豪邸で、公園のような有様で石の塀しか見られないような感じです。本当にきれいに整えられていていいです。すべてデリバリーで執事やシェフや庭師や高級外車にお抱えドライバーその他使用人数多などという暮らしをしているのでしょう。想像外のことです。
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