茫茫漫遊記 中華民国・大連・北京 紀行

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祈念殿の門までしばらくこの長廊を歩きます。


  

故宮の喧噪から、バスで逃れ、マリオットホテルで昼食を摂りました。ホテルの中は静かで、本当にホッとします。

天檀公園も世界遺産になっていますが、故宮と違ってあまり喧噪を感じませんでした。

ここにも素晴らしい装飾の長廊があります。外壁はありませんので、そぞろ歩きが楽しいところでした。そこに集まってカード遊びをしている人々がのどかでした。聞けばここは庶民の公園になっているのだそうです。





天壇は皇帝が、五穀豊穣を祈る場として造ったものだそうです。明の時代に建設されました。
はじめは「天地壇」と呼ばれ、天と地をいっしょに祭っていたのだそうですが、「地壇」を建築して、天と地を分けて祭るようになり、これは天檀です。


祈念門の北の祈念殿は、3層の円形屋根が瑠璃瓦で葺かれて、とても美しい建物です。釘を使わないでず、28本の太い柱が組み合わされて支えられています。宝頂は金メッキされていて、落雷により一度消失して、1906年に再建されたのだそうです。




皇帝が乗り物に乗ってそれを担ぎ上げる人々が両脇の階段を登ったのだそうです。大理石の一枚石でできていて、雲の文様が天へ登る事を象徴したのでしょうか。



祈年殿は直径約32m、高さ約38mなのだそうです。現存する中国最大の祭壇で、建築史上でも重要なものだそうです。

内部中央の4本の柱は、春夏秋冬の四季を表現し周りの12本の赤い柱は12ヶ月を、外を囲む12本の柱は時刻を表していると、ガイドが説明しました。

壁や柱は金と朱、そして瑠璃色など輝くように綺麗な装飾が施されていました。


  

歴代の皇帝の歴史や文物が収蔵されている宝物殿では、いよいよ中国の歴史を感じさせられました。
祈念殿に登る前には、石畳の広場があり、整然とととのえられており、皇帝達の敬虔な祈りの心を思いました。



曇っていましたのでよく見えませんが、銀錠観山のところから
この湖への船遊びをするのだそうです。


后海です


このあたりは庶民の楽しみが多いのでしょう、沢山の人々があつまっていました。

胡同(ふうとん)は明代から庶民の住宅としてつくられたものです。
灰色の壁に囲まれて平屋が立ち並び、中に入ると庭を囲むように独立した形で
部屋部屋が建てられて、そこには親族がつかず離れずの形で住んでいます。

庶民は色を使うことが許されなかったので、こうした灰色の街ができたのだと言います。

北京オリンピックの開催にあわせて、かなりの胡同は取り壊されましたが、
歴史的な意味で残すことになったこれらの通りは建設が
昔のままの姿を保つように決められているとのことで、
大規模な改築はされなないのだそうです。








胡同めぐりの三輪車で・・・。

胡同は入り口が一つ、四方を壁に囲まれていて中庭があります。見せて貰った中庭は外から見るよりも広くて葡萄だなが造られて日陰になっていました。

ここでどのようなことをしていても、外へ漏れる事がなく、また、外からは簡単の入る事も出来ないということで、当時は外敵を防備するには良い構造だったのでしょうが、今はどうでしょうか。

そこの女主人はこの生活を楽しんでいるように見えましたが、若い世代は、どんどん離れていって、いわゆる文化的な生活をしたがるそうです。

入り口の門の飾りや置物で、その家の格や生活、職業などが解るとか。中には外国人に買われた家もあるそうです。門構えや構造は変えずに使うことになっているそうですが、雰囲気は変わって来ていると思います。



最後の夜ですから、みんな揃ってホテルのレストランで食事をしました。無事に過ごせたことを乾杯をして喜びあいました。

朝早く、北京空港へ向かいます。太陽はすでに高かったのですが、空気が汚れているせいか、ガスがかかっていて、こんな写真を撮る事ができました。




北京空港は、市街地からしばらくバスで移動します。

美しい曲線を描いている屋根が空港ビル。朝はガスがかかってまだクッキリと見える程にはいきませんが。

午前中のフライトですので、朝はボックスで渡されました。バナナとサンドイッチです。
ジュース、ヨーグルトはチェックを受けますので、、ゲートへ入る前に片づけなければなりません。

早朝便ですので人もあまり多くはありませんでした。

これで、今回の旅は終了です。


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