茫茫漫遊記 ウイーン・東欧編












チェコ
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ハンガリーへ





朝、迎えに来たバスは何と大型バスです。たった二人・私と夫という客をのせて、ハンガリーへ移動します。
こんなのは初めての体験でした。

クリムトたちが起こした美術分離派会館の金ぴかの丸い屋根の建物を面白く見て、進んで行くと、もの凄い警備の車列がいて渋滞しています。新しく使われるユーロ札の運搬車でした。
ガイドの説明によると、ウイーンは一戸建ての住宅は殆どなくて、アパート生活が普通で、昨日見てきたシェーンブルン宮殿の一部も公立のアパートになっているのだと言うのには驚きます。そんなところでくらせたらいいですね。
 
ウイーンからハンガリーへ入りました。ドナウベントと言う環境保護されている湿地帯を過ぎるので穏やかな風景がつづきます。農村が時折現れると、教会の尖塔が必ずあります。
古都エステルゴンの大聖堂はハンガリーのローマカソリックの本山。この辺りで採れる赤い大理石が使われている堂内には大きなパイプオルガンがありました。そしたこの辺りが太古には海であったことを示すアンモナイト化石が使われた大理石の中にはっきりと見られました。丘の上にはトルコ軍の侵攻を防御するために造られて12世紀建造の砦もあり、歴史を考えさせました。日本で言えばすいとんのケチャップ煮のようなハンガリーの軽食をとりました。
          
ドナウは堂々たる大河
エステルゴン大聖堂の前からのぞむドナウ
川です。今日からハンガリー人のユリクと
言う案内人がついてくれます


真面目目そうな男です。日本には行ったことがないけれど独学で日本語を学んだとのことでした。ですから時々すごい面白い日本語を使って、私たちをどぎまぎさせました。
まず「生理的必要はありませんか?」と聞かれたのには驚きました。一番丁寧で直接的でない表現をしたつもりなのでしょうが、一瞬何を言っているのか解る迄、間が必要でした。                              
ブタペストに入るまでの沿道の家々はどれも同じサイズ   同じ形、同じ感じです。共産主義政治の時代の名残で、柱の数、瓦の数まで規制があったのだそうです。
コウノトリが煙突に巣をつくっていました。ここは子育てに渡って来るところだそうです。 民族大移動のさいごの頃、ウラル地方から移動してきたマジャール人がこの国の主たる民族で、子供のお尻の蒙古斑を見ることも珍しくないそうです。             

レストランの楽士達






今夜はドナウ川のクルーズにゆくことになっています。
夕食をはやくすませることにして入ったレストランで時間を待ちました。 料理は豚肉のキャセロールと昼と同じすいとん状のケチャップ煮でした。この地方の料理なのでしょう。

このレストランのカルパチアの楽士達は気のいい人たちでした。遠く日本からきてくれたからと言って、耳許でハンガリーの民族音楽の幾つかを演奏してくれました。

こんなにサービスされたらやはりチップを少し弾まなければなりませんね。実は遠くから来たからの特別サービスと言うのは口実、チップが目的だったのでしょう。 マンマと騙されたのかしら?

APSのカメラフィルムを買おうとしましたが、ここではまだ一般的ではなくて、買うのに難渋しました。日本ではもうどこでも買えるようになったのですが、カメラやさんでないと手に入りませんでした。

くさり橋夜景






ナイトクルーズ参加者は、私たちの他はドイツ人団体客で、彼らはクルーズディナーをとっていました。明るく賑やかなグループで、乾杯をしては合唱をしていて、そばにいるだけで楽
しめました。

クルーズはライトアップされた両岸の歴史的建造物を見ることができます。
特に有名なくさり橋ですが、私のカメラではこんな具合にしか撮せませんでした。カメラの所為にして誤魔化しましたが・・・・・。
聖堂、大学、市庁舎、王宮などの美しい姿は感動的。大戦の爆撃で破壊された建造物も多く、そこに新しいものが建ったりして、少し惜しまれる所もありましたが・・・。

喪失したものを懐かしむ気持はどこも同じでしょう。

世界遺産の街の地下鉄

ごらん下さい。上の写真は地下鉄の入口です。優雅な
デザインは感動的! 







私たちのホテルの前はオペラ座でしたので、まず最初にそこから英雄広場まで地下鉄で案内して貰うことにしました。

階段をチョコチョコと降りると、すぐプラットフォームです。半地下みたいな感じです。
これはヨーロッパ大陸最古の地下鉄で世界遺産なんだそうです。

工事はトンネルを掘ったのではなくて、道路を掘り下げて地下鉄工事を行い、完成してから穴に蓋をして、土を1メートルばかりかぶせたと言うことなのだそうです。
日本だったら、地下鉄の車輌をどのようにして入れたかなどと、漫才の材料になりましたけれど、ここの工事は簡単明瞭でした。

ただそんな訳ですから、駅の天井も低く、電車も愛らしいくらいに小さいのが2両。上下2車線。背の高い人だったら首をすくめていなければならないでしょう。

ガイドのダンカさんは背が高いですから、屈んで乗り込みました。

券売機を使うのでしたが故障して出て来ません。改札口もない・・・。検札が来たら券売機の故障を言えばいいさとガイドが笑いながら言って乗り込みました。
かなりの音をたててガタゴトと走ります。検札もないし、下車した英雄広場でも改札口などありませんでした。

要するにただ乗り体験をしたと言うことになりました。

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