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9月25日 | ウィーンに入る |
宮殿の中身はやめにして、馬車でめぐった 庭園でした。。こんなに人影がないのは本 当にめずらしいのです。 |
チェコからウイーンへ入りました。チェコ語から、少し聞き慣れたドイツ語になったらほっとした感じです。 ここもやはりテロのあとの静かさでした。 シェーンブルン宮殿は、マリア・テレジアイエローの宮殿です。豪華絢爛!メッテルニヒが開催した彼のウイーン会議を踊らせた広間には、当時は千本を越す蝋燭の明かりが灯され、それを架けかえ、架けかえ踊りに踊りと言う有様でしたとか・・・。 飾りの彫刻は木製で金張り、金閣寺の十倍もの金が使われているそうですよ。 マリア・テレジアは十六人もの子沢山。その子達がみな政略に使われましたが、十六人もの子供を産んだ彼女の豪華な公式のベベッドがありました。寝転がって政治をとった!! |
ベルベデーレ宮殿 | |
現在、この宮殿は現代絵画の美術館とな っていて、クリムト、ミュシャ、モネなどを 収蔵している とのことでした。 |
テロのあとの旅行はいい決断だったと思います。この宮殿でもまるで絵はがきのような写真が撮れたのですから驚きです。 宮殿の裏手の庭からウイーンの街が見渡せます。 いつもはぞろぞろとつながる観光客ですが、今回はここを着飾った貴族達が、馬車に乗って現れたであろう昔日をじっくりと偲ぶことが出来ました。 トルコ戦争で勝利をおさめたオイゲン公の建築で壁面の出臍のような飾り模様が特色。トルコ様式がところどころに見られます。庭園の木もトルコ帽の形に刈り込まれたりして・・・・。 |
落書きレストラン | |
昼食は以前に来たときに入った落書きのあるレストランがいいと決めていました。 |
グリーフェン・バイズルでしょうか。最も古いレストランの一つだそうです。小さくて暗いレストランのその部屋の天井と言わず、壁と言わす、彼方此方に著名な音楽家、画家、医師、哲学者等々のサインが見られます。 店の人がサービスで長い棒で指して見せてくれるサインにはベートーベン、モーツアルト、ローベルト・コッホその他を見いだして、楽しくなります。 ほろ酔い機嫌で書きつけたのでしょうが、その時代からつづいているこのレストランだと思いますと、感激一入です。 ただ、そんな有名なサインを汚すように(落書きはもともと汚すように書くものですが)日本人の稚拙なサインがあって情けなかったです。 ビール一杯と、ウイーンの森で採れたであろうキノコのあつあつのフリッターにレモンをしぼって・・・。これはすこぶる美味で、印象に残りました。お薦めです。 この後、ウイーンの森へ行きました。十三世紀頃までは深い森林であった、アルプス山脈の端にあり、防備の為に砦が十二個ありましたが、トルコとの戦争で破壊されリヒテンシュタイン公国が持っていた城砦が一つだけ復元されて残っているだけで、あとは廃墟になりました。 |
そこにあるシューベルトの家。菩提樹を ここで作曲したということですが、前庭に 井戸がある白い小さな家(喫茶店になっ ています)です。 以前にきたときはここで、ザッハトルテを 食べましたが、今回は時間がなくて写真 を撮って前を通り過ぎました。 シューベルトの家 |
世界の環境保護運動はこのウイーンの森を守ろうとする住民の運動から始まったのだそうです。 ハイリケンクロイツの修道院。ステンドグラスの落とす影が美しく、キリストの磔の十字架の一片がおさめられている敬虔な静かな修道院。 「うたかたの恋」のモデルとなったハプスブルグ家のルドルフが心中した狩りの為の小屋(王家の小屋だから私にはお屋敷)のマイヤーリンクの小さな教会。森の中の小川に沿う小道(ベートーベンが楽想を練って散策した)を見ながらウイーン市内に帰りました。 帰る途中にはワインで有名な村があり、温泉地バーデンもこの辺りです。大きな設備がされていました。 ウイーンの森は小さな住宅地、森、また小さな住宅地と言う風につづいています。1800年代から別荘地として利用されていますが、規制が多く、静かで高級な住宅地になっています。 |
オペラ座 | |
国立オペラ座にゆくことになっていました。 少しだけお洒落をしてゆかねばならないだろ うと思ってウイーンの森から帰ってから 大忙しでした。 |
途中レストランでウインナシュニッチェルで、軽く夕食をすませて、夜の部です。 国立オペラ座のオーケストラは、ウイーンフィルの基盤の様な構成です。定期演奏や、ニューエアコンサートが開催される有名な黄金のホールがあるのは楽友協会の方です。 楽友協会で演奏するトップのオーケストラ団員になるまでには何段階もの試練があり、このオペラ座の団員となって訓練を積むのだとか教わりました。 さて、国立オペラ座は、本場だけあってすばらしいです。私達の席は高い所でしたが、音響効果はどこもいいと言うことでした。 下の写真は正面から入ってすぐの階段をのぼったところ。内部は非常に落ち着いた雰囲気です。気をのまれてしまって写真どころではありませんでした。 演目は「アイーダ」です。椅子の前にはそれぞれ、台詞をドイツ語に翻訳したものが見られるデスプレイがついています。アイーダはイタリア語でしたね。でも私たちにはいずれも不可解。ストーリーが解っていますから、音楽と素晴らしい声を楽しみました。 舞台装置や演出は、かなり現代的なものでしたが・・・・。 |