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短 歌  パリから英国へ編
  英 国
雪解けの瀧

フィヨルドの入り江見下ろす椅子一つグリークの歌を思うべき位置

ソルベーグの歌流さるるトラムより見下ろす海は哀愁の青

秋になれば鮭遡るノルウェーの川に雪しろの瀧はとどろく

雪どけの瀧の幾筋そそぎ入り潮の香のせぬフィヨルドの海


水面に映るフィヨルドの山影のみどりを船は揺らしてすすむ

十時十分日没の国にカーテンをとざして私の夜をはじめる

北海の霧より不意にあらわれて油田の櫓は妖しく灯す

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