茫茫漫遊記 アラスカ紀行編
 シアトルから
 バンクーバーから
 ジュノーから
 スワードから 
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スワードの港に入ります。アラスカ開発のころ、嵐を避けて入った湾。それが復活祭だったとかでレザレクション湾と言う名を持つ湾にあります。静かな海面は4時45分の日の出を迎えていました。
スワードと言うここの名前は、アラスカをロシアから譲り受けることにした 当時のアメリカ国務長官の名前によります。

不凍港ですので、、アラスカのこゴールドラッシュ時代にはここから上陸する人々で賑わったのだそうです。アラスカ鉄道の敷設資材輸送ターミナルとして開かれたのだそうですね。ジュノーの人口は3万人、ここはおどろくなかれ3千人の町なのです。でもキングサーモンのフィッシングの基地、沢山のヨットがマストをならべている、ヨットハーバーがありました。でもお見せらしい繁華なところはほとんどなくて、驚くばかりでした。歩き回っても1時間か2時間くらいでしょう。





ここで私は船から下りて帰途につきます。
今日は自由行動をしてシーライフセンターに行くことにしました。

1989年3月にプリンス・ウィリアム湾で起きたエクソン社の原油流出事故が、多大な被害をこの湾内に及ぼしました。

長大な海岸線を誇ったいたこのフィヨルドの、クジラ、イルカ、ラッコをはじめとして、海洋生物の生存を脅かしたのでした。

エクソン社は多額の損害を賠償することになりましたが、その一部をつかって建設したのが、このシーライフセンターなのでした。

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サーモンは有名なのですが、これには
5種類あると言うことを初めて知りました。

1)キングサーモン
2)紅ザケ・レッドサーモン
3)銀ザケ・シルバーサーモン
4)白ザケ・チャム・ドッグサーモン
5)樺太マス・ピンクサーモン


シーライフセンターには鮭の生育の様を展示してありました。

キングサーモンと紅ザケは川の上流に深く昇って行って散乱するので、河口に来たときはたっぷり身体に栄養をつけているので、最高。日本で食べるのは、銀ザケ、白ザケ、樺太マスであまり深く昇らないから、身体にあまり栄養をためていないなどという解説を聞きましたが、本当でしょうか。

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キレイだったのはお魚よりも、この写真にある、原生動物でした。海月もゆらゆらと活動していて面白かったです。

ウニだとかヒトデだとかヤドカリなどが浅い水槽に展示されていて、手を触れて見ることも出来ました。

このシーライフセンターは、普通の水族館のように展示はしてありますが、本来は学術研究の為に使われているのだとかで、様々の研究室があるのでした。

アザラシの生育する近くの島に遠隔操作によるカメラを設置してあり、それらの行動などもリアルタイムで見ることができました。



大きなアザラシが悠々と泳いでいました。一頭だけでしたので、少し寂しかったですが、その大きな身体は迫力がありました。

あざらしやペンギン、それに北に住む水鳥なども、近々と見られました。

カムチャッカ、アイスランドなどでも見たパッフィンが、何羽か飼われていました。

ラッコも居ると思って行きましたが、今回は見られなかったのが残念でした。

売店でアラスカの生物や生態記録のDVDを、思い出の為に買いました。


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ところで、スワードに上陸した今日は7月4日・アメリカのインデペンデンスディだったのです。

独立記念日にはどこでもいろいろな行事があるのですが、このスワードではマラソン山マラソンが行われるのだそうです。

下の写真はそのマラソン山です。


このマラソンの始まりはゴールドラッシュの時代・1915年で、ここにやって来た鉱夫達が

「あの山に1時間以内でかけあがり、駆け下りることが出来るかどうか」

と言う賭をしたことにからだそうです。







毎年、独立記念日に開催されることになっていて、アラスカ・アメリカだけでなく、沢山の参加者が集まって来ると言う、今では歴史ある人気のマラソン大会です。

子供の部。女性の部。成人の部などにそれぞれがエントリーし、出発時間を調整して出発するのでした。

結構高いマラソン山・標高921米・でした。頂上付近にはご覧の様に雪があります。かなりの急坂で、舗装されて居るわけではなく、自然のままの登山道を使うのです。

今では1時間と言わず、40分台の記録が作られているとのことでした。





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午後、バスで出発。アンカレッジまで約200キロです。スワードハイウエイだそうです。

アラスカ鉄道の線路に沿う道でした。山々には沢山の氷河が見え、森林の緑が爽やかでした。
下から出るのはターンナゲン入り江で、これに添って進みます。アラスカ探検の時、海だと思って進んだら入り江だったので 再びターンしたと言うことで、ターンナゲンと言う名前がついたのだそうです。

ここの入り江は、干満の差が激しいけれど、氷河の浸食があったところなので、グレーシャーフラワーが堆積した干潟なので、潮が引いても歩かれないそうです。

乗りたかったアラスカ鉄道です。アンカレッジからスワード・フェアバンクス行きです。

今では観光列車として、世界中の人の憧れなのだとか言われていますが、今回は時間の都合がつきませんでした。
出来たらスワードからアンカレッジだけでも乗ってみたかったのですが・・・。

アラスカ州の旗は濃い藍色に黄色で北斗七星と北極星がついたものです。ですからアラスカの色として、アラスカ鉄道も黄色と青色が使われています。


アンカレッジについたのは、午後6時過ぎでした。


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まだ全く昼と同じ明るさですけれど、この時間にはもう市場や公的な場所は閉められてしまっています。

以前には、ここアンカレッジはヨーロッパへ行くにも、アメリカに来るのも、すべて乗り継いだり、給油したりする所でした。

今は以前よりも使われることがなくなったと言うことですが、何度かこの空港には降り立ったことがありました。

街は初めてです。道路が規則的に名前をつけられていてとても解りやすいところでした。

明るいですから、まだみんな街へ出て楽しんで居るようでした。
近くのレストランで、大きな切り身の鮭のバター焼きを食べてから、街中を少し散策。
観光案内所はこんな風に草葺きで小さく建っていましたが、もう閉じられていました。

街を飾る沢山の花は色さえざえとしてとてもキレイでした。

明日は早朝にアンカレッジ空港からシアトル乗り換えで成田行きです。

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