茫茫漫遊記 皆既日蝕体験編





秋田空港から始まる旅
   上海から同里へ   同里から上海へ   ソウル・京城・帰国
9月21日 上海    

 
韓国・インチョン空港から上海新空港へ。ガイドの陳さんがバスで迎えにきていました。
 
観測をするのは蘇州の同里と言うところですが、チョビッとだけ上海を観ます。上海は来年万博が開催されるので、その準備で大童でした。

ご覧のように、あっちこっちが掘り返され工事中で、ほこりっぽい空気でした。
 


左の写真の所は上海のイギリス租界だった所のビル群で、陳さん自慢の風景でした。
私が立っているのはガーデンブリッジの上、とは言ってもその辺りはみんな工事中でした。

このテレビ塔は、東京タワーよりも高くて468米だと、ガイドの陳さんは大威張りです。


上海ガーデンブリッジからのテレビ塔

   上海 老街


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老街の道路も工事中でした。歴史的な所までお化粧をしなおしているのですね。古い集合住宅や、集合店舗の壁面は塗装をする足場が組まれています。
 
国の方針で、この足場は公的費用で作られていると言うことでした。

中国の足場は全部竹製でした

老街はごちゃごちゃしていましたが、古い中国らしい建物が林立、その中をくぐって豫園と言う観光名所の庭園でした。



私がお見せするのはポストです。

中国のポストは濃緑色でした。 ヨーロッパやトルコでは黄色でしたが、私はやはり日本の赤いポストが好きです。

中国のラッキーカラーは赤で、周辺が赤ばっかりなので ポストの濃緑色が目立つのだろうななどと考えました。如何でしょうか?

    

「豫」は「愉」と同じ発音なのだそうです。で、「楽しい園」という意味をもっているのですって。もとは政府の役人であった潘允端と言う人が、父のために贈った庭園で、明代に18年の歳月を費やし造られたものだそうです。

大きな敷地の半分が現在の豫園となり、残りの部分が豫園商域になって、沢山のお店がありました。レストランやその他すべてです。


太湖石と言う名石が沢山使われた庭、鯉が泳いでいる池。それを眺めながら過ごして居たであろう、人々を想像できないながら、想像して巡りました。


豫園

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豫園の入り口に江澤民主席が「海上名園」と書いた石碑があり、豫園を称えています。国の重要文化史跡となっています。

ポインターで下から出るのは、「龍」だと思います。中国では皇帝の権威を示すものとして、下々では使われない像なのだそうですね。咎められそうになったとき、足の爪は
4本しかなくて、皇帝の使う龍の権威を持たないものだと、言い逃れたとか。

右から左に読むと「海上名園」ですが、左から右へ読むと「園名上海」となるのも愉快です・

同里 ・ ここも水郷 
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観光用に手漕ぎの船もありますが、私たちは乗る時間はありません。


日蝕観測を行う蘇州の同里にバスはむかいました。
 
この辺りではまだまだ明日の天気に期待があり、「天気予報では雨だけれど、中国の天気予報はあてにならないから、晴れと思うよ」
 
「俺は晴れ男だ」「私もよ」と言いながら、曇り空を見上げて言いあったのでした。
 
神様がいるとすれば、私にはお恵みをくださらなかったんですね。やはり、平素の行いがわるかったのでしょうか?

同里(トーンリ)は湖に面した田舎の街で、世界文化遺産に指定された退思園があります。




蘇州の辺りは水郷で、よく整備された運河があります。水利がよくコントロールされていて、農業や水産養殖業が進んでおり、豊かだと思いました。

それよりも電子機器の産業がおおきくなっていて、DELなどと言うロゴがあちこちに見られました。今では農業よりも、そちらの方が発展しているのですとか。

日本の会社の下請けも多く、マウスの8割は蘇州製だと、ガイドの説明でした。



同里の街



 

 
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静かな落ち着いた庭園で、
案内してくれたのは、姑娘です。この地方の衣装です。
 
清の光緒11年(1885年)に造営され、「反省する心を常に持とう」との意味から名づけられた。

その庭園の配置や構成は古典庭園をそのまま保持していることで、2000年11月にユネスコの「世界文化遺産」に登録された。

ここにも太湖石が多く用いられていて、変化に富みながらも、静かにものを思うのに相応しい佇まいの建物が配置されている。

庭園めぐりを終えて出た門に掲げられていたのが 「人留」 と言う文字でした。もっとゆっくりして行って下さいと言う意味があるとのことですが、この 「人」 と言う字が少し歪んでいます。これに 点々をつけると 何と 「心」になりますね。心を残すと言う意味になるわけでしょう。面白い趣向。
 



園から出ると、老人が胡弓を弾いていました。ゆっくり聞いている時間はありませんので、写真だけお見せします。

明日は日蝕です。今日は曇りですが、まだ降り出していません。まだまだ皆既日食をこの目で体験すると言う希望に満ちていました。 

大きくて新しいホテルに一泊です。

観測する場所は、ホテルからバスで15分ぐらいかかるところで、同里湖の畔のホテルの庭ですので、下見に行きました。

椅子がずらりと設定してあり、芝生がきれいです。明日はそのどこを歩いてもいいのです。

いよいよ期待はふくらむばかり・・・・・。それが参加者全員の素直な気持ちでした。




                    

江蘇省旅遊局主催で、観測ツアー参加の歓迎歓宴が、私たちの宿泊したホテルで開催されました。

省のお偉方から、蘇州の市長さんや、観光関係のお役人などが入れ替わり立川りの歓迎の挨拶です。今回のここへの観測ツアー参加者は約500名だそうで、私たち23名もその中にはいります。大ホールにしつらえたテーブルで、ご馳走です。
そして歌に踊りです。お酒も沢山 振る舞われました。

食後、南京紫金台天文台の専門家が日蝕講座をひらいてくれました。

みんな明日の晴れだけが気がかりです。天気予報はあてにならないとおおながら、明日は雨だとのこと。少しでも晴れてくれることを願って床につきました。














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