茫茫漫遊記 松山・屋久島・宮島編



松山から始まる旅
内子・大洲
屋久島です
    広島・宮島
    
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大きな商家の屋根飾りです


内子はお遍路さんの通り道です。それに添って民家が並び、商家が並び、和蝋燭製造の家、和傘を造る家などが並んで残っています。
明治以降の様子がそのまま保存されて、そこで、今もその子孫たちが暮らしているというのですから驚きです。

人口は1万人かそこらだと思います。タクシーでは5分で通り抜けられますなどとドライバーが言いましたが、本当に感動的な佇まいで、歩いてみると何時間でも楽しませていただけそうでした。住んでいる人々の暮らしぶりなどは想像するだけですが、今も保持し続けている心意気に感動してしまいました。床屋さんも美容院も古いままの佇まいで開業を続けていました。
この頃では、看板の書き方も左から右へと言うのが普通になりましたが、この町で歴史民俗資料館の看板が昔通りに右から左へ書いてあって、気をつかっているなと思ったことでした。

内子座は大正15年創建、平成5年に修理再建と言う木造芝居小屋でした。昔ながらの枡席、人力で回す回り舞台、花道にはスッポンと言う仕掛けもあるのでした。
秋田県にも康楽館と言う小坂鉱山が盛んであった頃につくられた、日本最古の現役の芝居小屋がありますけれど、雰囲気が同じでした。

お芝居がかかっていませんでしたので、中に入って仕掛けを見ることができました。
舞台の端のほうに記念写真をお撮りになる方はおつけ下さいと言う半纏(内古座と染めてある)がありましたので、舞台の真ん中で見得を切る所作を真似て写真を撮ることができました。滅多なことで出来る体験ではありませんでしたので、愉快でした。



弘法大師御野宿所 十夜ケ橋(とよがはし)お遍路さんの番外寺




説明によりますと、今から千二百有余年まえ、弘法大師が四国を巡錫中、このあたりにさしかかったとき日が暮れてしまい泊まる
ところがなくって、小川に架けた橋の下で野宿をしたのだそうです。一夜でも夜明けまで 十夜のながさに感じられて

 
「行きなやむ 浮世の人を
   渡さずば一夜も十夜の
       橋と思ほゆ」
 
と詠まれました。十夜ケ橋と言う名の由来です。お遍路さんが橋の上を通るときには、杖をつかないと言うのもこの話からだとありました。橋の下に、弘法大師様が横たわっておられる像がありました。

    

臥龍山荘です。これは大洲の肱川随一の景勝地である臥龍の淵に
臨んでいるところで、明治30年ごろ川内寅次郎と言う人によって、贅を凝らした山荘がつくられたのだそうです。
不老庵、知止庵、臥龍院、庭園、臥龍蓬莱山からなっていて、建築材料だけでなく、構想10年、着工から完成まで10年と言うほどで、一木、一草、一石に至るまで吟味に吟味を重ねた山荘です。
茶室の裏手にの柱には生きている槙の木がそのままに使われているのですが、生きていても建造物が狂うことがないのだとか。とにかくすごい山荘でした。
大洲市の名勝であり、有形文化財(建造物)になっています。

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大洲城です。新しく再建されたものなので、とてもきれいです。
大洲の町には肱川が流れている盆地ですねで、肱川が氾濫すると大変なことになるんだそうです。ドライバーが上流にダムが出来るまでは洪水が多くて、町中が水浸しになるので頑丈な堤防が必要なのですといいました。それにしても、写真の下の方から出てくる堤防はまるで城壁ですね。驚きました。

この町はかの「おはなはん」の生まれたところです。一寸した武家屋敷通りに「お花はん通り」がありました。記念館があって往時のあの朝ドラの写真が飾られていました。
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砥部焼きの登り窯です。今は使われていませんが、見せて貰いました。
このような登り窯はここにはもうほとんど残っていないとのことでした。
下から出てくるのは登り窯の内部で、高熱で壁面がとけるように黒くなっているのが見られました。
砥部焼きは石を粉にしてつくる磁器ですが、厚手のもので、昔から実用品としての用途が主です。沢山の窯元があり、砥部町は今回の町村合併にも関係なく、立町できるだけの産業になっているのでした。
美術的に価値ある高価なものは私には勿体ないですから、生活用のお皿を3枚だけ購入しました。



砥部焼きの窯元で一寸時間をとってしまいましたので、時間がありません。4時半までに港へ行かなければなりませんのでドライバーを急かせました。
伊予に来たからには伊予柑を買わなければと思っていたのですが、時間がありませんでした。
船は松山外港と言うところについています。松山には観光港と言うフェリーボートの港がありますが、クルーズボートのつくような深さがないので、外港でした。
海は凪いでいます。部屋に入って一休みしてから夕食です。
夕食のあとマジックショーがあり、楽しみました。

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