茫茫漫遊記 松山・屋久島・宮島編  



松山から始まる旅
   内子大洲   屋久島です。   広島・宮島
 
ポインターを載せてください。

  
        下の画像をクリックして下さいませ
   


松山城は街を一望出来るところにありますが、勝山と言うところだそうです。ケーブルカーで平らまで登ります。リフトもならんで動いて居ました。私はこわいからケーブルカー利用です。40米もある井戸がありますが、こんな深さまで掘り進んだのではなく、城山をつくるときに、井戸の周りをそのままにして埋めて造っていったんだそうです。山をくずし、また積み上げて、その上に20年余もの期間を要して造営したお城山なので、禿げ山同然だったものだそうですが、そこに雑穀を撒き鳥たちを呼び、その糞から沢山の雑木が育つと言う遠大な計画が、長い年月を経て、今は沢山の種類の木々がみどり豊かに育っているのだそうです。愛媛県の天然記念物としてこの「城山樹叢」が指定されていると言うのですからすごいですね。
勝山城・味酒山城・煙草山城・金亀城などと沢山の呼称があるそうです

登ると石垣の傍です。そこから天守閣です。石垣の傍に早咲きの濃いピンクの桜が咲いていて、沢山の目白が寄ってきて蜜をすっていました。
かわいいマドンナと、少し太めの坊ちゃんと、と巡査さんがやってきましたので一緒に写真を撮りました。松山では観光案内人として、坊ちゃんやマドンナが何人かその扮装をしているんですってね。山嵐や、赤シャツ、もいるんですってよ。うらなりになる人は居ないかも知れないと考えました。
 
ポインターを載せてください


鷺石は撮して来ませんでした。シッパイ。
 
    
道後温泉に来ました。私の泊まったホテルはここのすぐ隣でした。ホテルでタオルとシャンプーを入れた篭を借りて、浴衣を着て温泉まで歩いてゆきます。どこのホテルからもこんな格好で沢山のお客さんが出てきて、道を歩いています。指宿でもそうだったなと思い出しました。温泉町の風情はこれですね。
ホテルの下駄を脱いで、下足箱に入れて改札口で検札をうけてから、一番近くの神の湯に入りました。女湯の湯船の中央に立っていたのは道後温泉の守り神・大国主命と少彦名尊だそうです。男湯は知りません。一寸浴びただけでしたが、沢山の人がいました。ここのほかに様々な湯船もあったみたいですが、ここだけで充分面白かったです。3階まであがって漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」を見ました。温泉祭りとかで、女性の御神輿が温泉の前にきて、賑やかでした。
温泉としてはここだけにしかない皇室専用の「又新殿」もありました。昭和天皇が2回使ったことがあるとのことです。観覧料・250円です。見るだけです。

   
ポインターを載せてください
下から出るのは坊ちゃんの原稿です。




松山と言えば正岡子規、そして夏目漱石の坊っちゃんですね。子規堂は子規が17歳まで過ごした部屋を移築したものですとか。この3畳の勉強部屋を、子規は自慢していたそうです。当時の子供に勉強部屋なんてなかったでしょうから。
文学仲間だった正宗寺住職・仏海禅師が、子規の業績を記念して、寺の境内に残したのだそうです。夏目漱石の坊っちゃんの原稿が展示されておりました。漱石は神経質そうな繊細な文字を書く人だなと思って見てきました。
文学をしないで、絵描きになってもよかったと言われるほどの子規の書いた絵が沢山ありました。
松山市立子規記念館へも行きましたが、時間がなくて、見残してしまいました。これは本当に残念でした。




五十一番札所・石手寺の五重塔









石手寺の背後にある
山の上

弘法様が立って
居られます。
  
お遍路さんの履く
わらじ

お遍路巡拝の無事を
願い奉納されて
います。

四国はやはり弘法大師お遍路さんの国ですね。ここは五十一番札所・石手寺です。松山市内には四国八十八カ所の札所の内、八ヶ寺があるそうで、ここがその内之一つ。いろんないわれが多くて、観光客がとても多いところでした。
五重塔や安産・子宝を祈るところがあったりしてとて賑やかでした。

今はお遍路さんの季節だそうです。今ではバスやタクシーと使ったり、ツアーがあったりするんだそうで、修行からは少し離れた感じですが、敬虔に歩く人々もいるのですね。感動致します。


山門にはこんなに大きな草鞋です。何年か毎に掛け替えられるのでしょうが、誰が履くんでしょうか?
山門の傍らに与謝野晶子の歌碑がありました。

  「伊予の秋石手の寺の香盤に
       海のいろして立つ煙かな


また、野球拳をつくった人の碑があったりしました。野球拳と言うのがこの松山が最初だとは知りませんでした。正岡子規が野球を自分の幼名「升(のぼる)」に掛けて「野ボール」即ち「野球」としたのだとは聞いていて面白かったのですが、野球拳もここだとは、やはり縁があるんですね。

[上へ戻る][目次ページへ]