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9月10日 釧路港 | |
釧路港に着きました。日本です。選挙戦酣のようで、着岸したトタンに大声の最後のお願い連呼が聞こえて来ました。(実は朝到着なので市場の賑わいなのかと思ったんですよ。)霧は晴れていましたが、船は海霧で30分ばかり遅れました。 日本へ帰国審査や税関の審査が終わって下船します。私達はこれから釧路湿原などを観光して帰宅致します。 10時半に観光バスがでるのに参加して回ることにしました。 岸壁では荷積み、荷下ろしなどをする作業をしている倉庫があったりします。 同じ埠頭に下関の海洋大学校の耕洋丸が停泊していました。 |
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釧路湿原展望台 | |
釧路湿原は268,61ヘクタール。東京ドーム5638個の広さです。70%が泥炭・珪藻土湿地で標高は2〜10米。釧路川とその支流が蛇行して流れ、国際湿地条約(ラムサール条約)に加盟しています。 渺茫とひろがる湿原を展望台から一望してから、阿寒湖へとむかいました。途中、車窓から丹頂鶴が2羽見られました。もっと見られるかと思っていましたが、残念でした。今では調査によると800余羽が棲息しているそうです。 ところで鶴の寿命は平均40年(人間で言えば200才)ですって。鶴は千年と言うのは誤りですね。 エゾシカも2頭、藪の傍にあらわれてこちらを見ていました。いずれも走っているバスの中からでしたから、私達が見られていたのかもしれません。 |
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摩周湖 | |
阿寒国際スキー場から阿寒湖を望み、アイヌコタンの土産店がずらりとならぶのを見て、湖畔のホテルで昼食を摂りました。時間があまりありませんでしたから、落ち着きがなかったですけれど、この辺りはすっかり観光地化してしまっていました。 ついて摩周湖に向かいます。ガイドさんが教えてくれた「カムイ・ポプニカ・アーホイヤー」と言うお呪いの言葉で晴れを願った甲斐があり、対岸の斜里岳まではっきりと見える晴天でした。このお呪いは効果があったような気がしますよ。ホントに・・・。摩周湖の晴れは3分の1くらいの確率だと言いますから・・・。 背後には雄阿寒岳もはっきり見えて、幸いでした。 |
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列車・のろっこ号 | |
北海道の形に似ていると言う海跡湖(パンケトウ湖)を俯瞰したりしながら、阿寒国立公園を横断し、釧路湿原の海跡湖のクシロトロトロ湖を傍らに見ながら、JR北海道の釧路湿原観光列車・のろっこ号に塘路駅から乗車します。 この列車h釧路湿原を蛇行して流れる釧路川に沿って、時速約30キロで走るのです。 運転士さんはにこにことポーズをとってくれました。 中は木製の座席。4人が机をはさんで坐るようになったところと、窓に向いたベンチ型とで出来ています。 丹頂鶴が見られるかも知れないと、眼をこらしていましたがみつかりませんでした。エゾシカが(親子でしょうか)2頭線路を横切って行きました。 釧路川は線路のすぐ傍をゆっくりゆっくり流れてゆきます。台風で増水しているのだそうで、濁り水でした。 約1時間の乗車で釧路駅につき、大急ぎで閉店寸前の和正市場にゆき、勝手丼を体験しました。新鮮なお魚で美味で、満足いたしました。これでは宣伝みたいになりますね。 |
9月11日 帯広畜産大学・白樺並木 | |
本当に霧の釧路でした。朝、真っ白な霧が駅舎を包んでいて、何も見えませんでした。 何となく憧れていた帯広に立ち寄ることにしました。列車の窓から見える海岸で、釣り竿を並べて鮭を釣っている人がいて、何と大きな鮭を釣り上げるところを見てしまいました。ビックリです。後から聞くと、今がその釣りのシーズンだったのですね。驚くことではないと、帯広のドライバーが笑いました。 帯広ではタクシーで3時間ばかりの周遊です。帯広畜産大学と帯広農業高校の広大な敷地と牧場。そして白樺の並木道は壮観でした。 ここには有名な女優がコマーシャルの撮影に来たそうです。私は知りませんけれど・・・。 ポロシリ山の麓の帯広市八千代公共育成牧場。のんびりと草を食む牛の群れ、日高山脈、大雪山の山並みがはるばると望まれる好天でした。 彼方此方に野生動物飛び出し注意。熊に注意と言う標識が見られます。ポロシリ山では昔、キャンプをした駒澤大学の登山部員が熊に喰われたことがあるなどと聞きました。 農場がつづき、どこまでもまっすぐな道。行き交う車などない長閑さでした。北海道ですね。ここは・・・。 |
十勝平野展望 | |
十勝平野の農業地帯を一望する展望台に登りました。本州では見られない農場がはるばるとつづきます。北海道の農業は機械でなければ出来ない農業ですね。 ジャガイモの収穫期で、収穫機械が動いているのが諸所で見られました。ビート、トウモロコシ、長いも、南瓜に牧草と連作を避けてつくられているのですね。北海道でした。ここは・・・。 設備投資が大変なのですよ、とドライバーが話してくれました。農場を経営するには必ず農業機械が要りますし、それを収納する倉庫が要るんですもの。 それでも十勝の農業経営はうまく行われていると言っていました。農業試験所や指導所なども整備されています。 |
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元横綱・大の国の生家 | |
元横綱の大の国の生家の前を通りました。サイロが二つありました。両親が健在だということでした。 今ではサイロを使うことがあまりなくて、ほとんどが牧草をロールにして冬の飼料とするそうです。サイロは固定資産税がかかるし設備にもお金がかかるから、との説明を聞きました。 北海道は先頃までは大相撲の力士が沢山いたのですが、この頃は少なくなってしまったと、ドライバーが嘆いていました。考えてみるとホントにいなくなりましたね。 帯広市街周辺にはアイススポーツをはじめとして種々のスポーツ施設が整備されていました。 オリンピックのアイススケートの選手がここから沢山出ています。寒くなければ良いところですね。 |
日本画の風景・鳥海山 | |
十勝のジャガイモと玉葱が最高ですと言うドライバーの薦めに従って宅配を依頼してから、千歳空港へ・・・。 暑さがきびしいなどと北海道で言うことになるとは思いませんでしたが、今日は30度もありました。 秋田行きの飛行機に乗りました。順調な飛行です。 鳥海山が雲の上に霞んで見えました。 日本の風景だと思いました。こじんまりとした感じではありますけれど、穏やかな緑の山が美しいです。カムチャッカの山々とはちがって、この風景を見ると日本画の生まれる理由がわかるような風景でした。 |