9月25日 |
チャオプラヤ川 |
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バンコックを流れる大河です。メナム川と日本では言うけれど、メナムというのは「川」と言う意味だそうです。
雨季で水嵩は多い方だそうです。緑色の草が流れてきます。岸辺の草が流れにちぎられてくるのでしょう。この川の岸がバンコックでも良い所の様で、沢山のビルや大きなホテルもあります。私たちの泊まった処もその一つ。凄いでしょ。チョット豪華に過ごした気分です。
昨日は夕方について6時半からの食事となっているので、部屋に入ってこの川の日暮れを眺めるのが精一杯。
今日はこのホテルの船着き場から船に乗ってこの川添いの観光地へゆきます。泥水だと思っても、これはこれで壮観ですね。
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ドリアン試食 |
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チャオプラヤ川をクルーズしているときは、赤茶色の水だと言うだけでしたけれど、この物売り船のいるところは、横道の運河でした。
入った途端にもの凄い臭気に襲われて、ウッとなりました。ドブの臭いです。墨汁色です。
運河の岸には沢山の家々が軒を連ね、中にはかなりの高級住宅や、寺院がありましたが、こんな臭いにも馴れているんでしょうね。水上生活者の船もあります。真っ黒い水で釣りをしている人もいました。ギャーッとなります。
大きなトカゲが岸壁で日向ぼっこをしていました。小舟が寄ってきて色んな物を売りつけます。中にドリアンやランプータン、バナナを売りに来た船から、ガイドがドリアンを買って食べさせてくれました。
ドリアンのスサマジイ臭いを知っていましたから、恐ろしいと思いながら一切れ食べました。思っていた程の臭いを感じません。
ドリアンのせいか、それともここのドブ運河の臭いに馴れたからかはわかりません。後で考えたのですが、この小母さんがドリアンを切ってくれたナイフを、もしかして、このドブ運河で洗っていたのかも知れませんのです。ハイ。
佛教の国ですから知らぬがホトケ・・・。というところでしょうか。とにかくスゴイ臭いは、ドリアンよりも運河にありました。だれもお腹をこわした人が居ませんでしたから、いいとしましょう。
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暁の寺 |
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チャオプラヤ川から望まれる高い仏塔の寺院です。ワット・アルン(暁の寺)と呼ばれています。細密な彫刻陶器で飾られています。仏塔の彫刻にはそれぞれ大切な意味があるのだそうですが、あまりに複雑で、老化した記憶力では消化しかねます。アユタヤ王朝の素晴らしい文化と繁栄を示す塔とでも要約いたしましょう。
クメール様式の塔で中国製の彩色陶器で飾られていて、シバ神の住む山を象ったとされます。
三島由紀夫の「豊穣の海」第3巻「暁の寺」のモチーフになったと言う寺です。私は残念乍ら読んでいませんので、感激は薄かったです。輪廻転生がテーマだと聞きました。そのうち借りてきて読むつもりです。夜はライトアップされて殊更美しいそうです。残念ながら高いところまでは登れず、下の一部だけ回廊まで登りました。この塔の後ろには修行する寺院があって、沢山の僧がいるのだそうです。そちらは観光客は入れません。国民の約95%は仏教を信仰し、男子は一生に一度は仏門に入り修行するのが慣わしになっている国なのです。どんなところでも門のまえに仏塔のようなものをたててあったりして、流石でした。私はその点、この国では罰当たりかも知れません。
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エメラルド寺院 |
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エメラルド寺院と言うのは通称で、ワット・プラケオです。仏像はエメラルド色をした翡翠でした。翡翠にしてももの凄いい話ですネ。遠くからしか写真が撮れませんので、翡翠色がはっきりしませんが、年に3回(タイに四季があるのかしら)季節にあわせて金の衣服を着替えてさしあげるんですって。タイ王室並びに国家の重要儀式専用の守護寺院で、王朝代々の国王みずからが管理する事になっています。この寺は僧侶のいない寺院です。修行第一の佛教でも、王室の寺であるここでは僧の修行が許されていないのです。
王宮と共にタイで最も有名な観光地になっています。沢山の人がぞろぞろ連なってあるいています。トラックがこの写真の邪魔をしました。ご本尊の祀られている本堂には靴を脱いで入ります。翡翠の仏像をかなり近くで拝むことが出来ます。とにかく凄い金色と宝石、ガラスの装飾でした。本堂に座って仰ぎ見ると、突然敬虔な仏教徒になったような気分になってしまいます。
例の通り 「ヨロシクオネガイタシマス。」 と拝みました。これは自分でも意味不明のオネガイですね。まぁ一般的に皆様もそうじゃないでしょうか?罰当たりは私だけっていうことはないでしょうね。
ここを歩いていると、バンコックに到着したときに見たあのスサマジイ貧しさなどすっかり頭の中から吹っ飛んでしまいますが、この不思議さが西欧の人々にとてはイースターンの社会の面白いところなんでしょうね。
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王宮 |
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18世紀に現王朝の始祖ラマ1世が建造したもので、前王朝のあったチャオプラヤ川沿いのトンブリから、その対岸のここに都を移したのです。
ラマ1世時代の建造物はデュシット宮殿と、エメラルド仏を祀るワットプラケオなど、タイ伝統建築の傑作として有名です。以来、歴代の王様が次々と王宮を建築拡張しました。たくさんある宮殿の中でも1976〜82年建築のこのチャクリ・マハ・プラサート宮殿は西洋の建築様式が組み合わさった独特のデザインです。
「王様と私」のモデルとなったイギリス人家庭教師の女性が住んだ宮殿などは、タイ様式とルネサンス様式を折衷したものだそうで面白いです。
現在の国王はこの王宮に住んでおられず、ここは迎賓館や王室の儀式の場として使われています。
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夕陽 |
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これはバンコックで泊まったホテルからの眺めです。チャオプラヤ川への反映です。ながながとおつき合いいただきましたが今回の旅はこれで終わりにします。何でも初めてのことはワクワクしますね。さまざまな体験をいたしました。見逃したことは沢山あります。残念ですけれど、仕方のないことですネ。老人二人、支障なく、ツアーの皆様に迷惑をかけないで帰ってこられたことに感謝して、さてお茶でも戴きましょう。イングリッシュ・ティです。ほっと一息。私のオシャベリはうるさかったでしょうがこれからしばらく静かにしますからお許し下さい。
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