9月22日 |
国立イスラム教寺院 |
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モダーンな外観のコバルトブルーの三角屋根のある建物が国立イスラム教寺院でした。いわゆるモスクと言う感じがしません。大規模な建物で、礼拝の時には最大数千人の信者が集まると言う事でした。内部はご覧の通り、モザイクでかざられています。偶像は拝みませんから、ただメッカの方向を示すだけの構成です。ここに入るときは、女性は髪を覆い、肌を覆うガウンを着用します。入り口で、私も青い長いガウンとスカーフを被りました。男性に関しての制約はありませんでした。
イスラム教徒は妻を四人まで娶ることが出来ると言うことになっていますが、今では変わっているそうです。マレー系、中国系、インド系の間で、混血がすすむと言うことはあまりないようです。未だに民族間の対立みたいなものが根強く残っている感じです。学校もそれぞれの民族で持っていてこの寺院にも付属の学校があり、子供たちの声がしました。宗教と民族。日本人の私には理解をこえるものでした。
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クアラルンプール駅 |
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新しい駅ですが、デザインされているモスク風の屋根の造作が面白くて、クアラルンプールのイメージに合うような気がします。
これは昼の明るい時間の撮影ですが、夜、列車に乗るために、暗くなってからこの駅に来ましたら、エネルギーが沢山あるから、豊かだと言ったガイドの言葉を信じられませんでした。照明が乏しく、それに人影もなく、足元がおぼつかない感じでした。列車の入ってくるところを写真に撮りたいと身構えていましたけれど、トテモトテモ・・・・。
マレーシアのイスラム教徒はアルコールを飲みませんから、それにここは国立イスラム教寺院の真ん前に当たります。もしかして、それで暗いのかな?昼間に見ておいてよかった駅でした。
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これはステートルームです。 |
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乗客はほとんどがウェスターンです。日本人は私たちのグループの18人だけでした。 全長400メートル。22輌編成。客室車輌14輌。定員132名。
狭軌で時速40キロで走るイースターン・オリエント・エクスプレスです。このキャビンは夜になると小さなツインベッドが並ぶセカンドクラスです。この列車の客室は3段階あり、これは真ん中のタイプです。小さなシャワー室と洗面所・トイレ、など、一応小さなビジネスホテル並の設備がついています。バスタオル、フェイスタオル、ソープ類、ポプリの入った小さな籠が置かれてありました。ハンガーが4本ほどかけられるクローゼットに木綿のガウンが2枚。壁面は落ち着いた木目モザイク。網棚、セーフのはいっている小さな戸棚が上の方にあり、エアコンが完備しています。
最上級のキャビンは1列車に二つだけ、セカンドクラスのこのステートキャビンと、2段ベッドになるプルマンキャビンがあります。窓が大きくひらいていて、風景の移り変わりが直に楽しめます。
最後部の車輌は展望車輌で、自然の風に吹かれて気分最高です。ただもの凄く揺れます。良いことばかりではないですよね。何でも・・・・。
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最初のディナーの一部です。忘れて順序が変になりましたが・・。 |
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もう一皿、美味しいサラダがありましたが、つい食べちゃって写せませんでした。食いしん坊は駄目ですね。テーブルセッティングからデザートのアイスクリーム。そして最後のティーまで2時間近くかかります。ただ、惜しむらくは揺れること・ユレルコト・ゆれること。スープが出ませんでした。スープはお皿からこぼれるからかも知れないワネ!なんて思いました。
人間シェーカーになって、リキュールはほどよいカクテルになる・・・・なんて冗談を言った程です。日本で新幹線に乗り慣れているわれわれにとっては列車の揺れはなつかしい体験と言う感じです。
二泊する予定のこの日は、クアラルンプールから遅く乗車しましたので、9時からの食事でした。
少しだけ、よそ行きの格好をして出かけます。帰って来ると、部屋はソファーからベッドにセットされていて、直ぐにシャワーを浴びてお休みです。
このイースターン・オリエント・エクスプレスには、各室にシャワーがついていて、エアコンもついています。ご本家のヨーロッパの方は、歴史が古いこともあり、車輌も古典的でエアコンもシャワーもないとか言う話を聞きましたが、どうでしょうか?
それにしてもまるで、揺りかごのような揺れ方です。窓の外は、真夜中、日本のような街の灯りは見えません。どんな具合かは解らずにグッスリ・・。何もかもサービスされての生活は、主婦にとってはまことに有り難いことです。
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保養地ペナン島へ渡る |
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オリエント急行乗客のオプショナル・ツアー(エクスカーション)です。ほとんどみんな参加しています。
バターワースと言う駅でおりて、バスに乗り、フェリーボートに乗り、この島にわたります。フェリーから見える長い橋はマレー半島からこの島につながる長いペナンブリッジです。州都のジョージ・タウンに行くにはフェリーの方が便利です。
ペナン州は神奈川県と姉妹関係をむすんでいる所だと聞きました。写真の街はジョージ・タウンです。
この島は1786年、東インド会社のキャプテン・フランシス・リゲットがマレーのサルタンから買い取り、プリンス・オブ・ウエールス島と名付け、街の名に当時の英国ジョージ皇太子の名前をつけたのだそうです。
海賊から守るために、当時建設されたコーン・ウオーリス要塞の砲台には、今でも大砲が海に向かって据えられていて、のどかに観光客が写真をとっていました。
有名な保養地として、西欧諸国からバカンスにくる所はこの島の反対側の方だそうです。私たちは2時間だけの滞在。イソガシイ。イソガシイ。
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