茫茫漫遊記 アメリカ編1
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8月9日 ナイヤガラ・アメリカ瀧





昨日、立秋だったそうですが、また暑くなると思いますが、いかがでしょう。
涼しい気分になれますようにと、お送りいたします。古稀の私 九歳の孫を連れてナイヤガラからアメリカ大陸をニューヨーク迄 チョット出かけてきました。「子連れ狼」と言うのはありましたが、私のはさしづめ「孫連れ鬼婆」でしょうか?どうぞご遠慮なくお笑い下さい。まずは多分多くのお方がいらしたことがお有りとおもいますが、ナイヤガラの滝です。いらっしゃったお方には思い出の深い眺めでしょう。
イグアスやビクトリアの瀧のようなワイルドな生命力を感じさせる瀧だとは思いませんが、日本の瀧とは印象が全くちがいます。山の中でなく、平野のただ中にあるのですから・・・・。またしばらくお目汚しをいたします。 よろしく・・・。    
春に行こうとしたのですが、イラク戦争にサーズ騒動。
カナダトロント経由の予定はキャンセルせざるを得ませんでしたが、季節は夏休みでよかったようです。
今回はそれでもトロントは敬遠してシカゴを経由です。シカゴ空港は大きくてシャトルの駅二つ目にバッファローゆきのユナイテッドのゲートがあるのです。
チョットJALのサービスを受けて、迷わずにゲートにたどり着けました。 これは国内線の小さな飛行機です。60人ぐらいの乗客で、美男のスチュアードがドリンクサービスしてくれました。


カナダ瀧


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霧のような水しぶきは壮観ですね。写真にも写っている観光船「霧の乙女号」にのってこの近くまでゆき、傑作を撮そうと思いましたが、デジカメが水に濡れてしまうので止めました。小さいのを新しく用意して出かけたものですから、なおさらぬれないように神経を使いました。
孫とナイヤガラで泳ごうね。と約束をしてゆきまして、ホテルのプールで泳ぎました。プールの水も、多分ナイヤガラ川の水でしょうから、ナイヤガラで泳いだと言う約束は果たしたことになりますネ。ホテルは瀧の見える部屋を取りました。この前に来たときは感じませんでしたが、沢山カジノができていて、すっかり観光客に迎合した形になっていて、ビックリしました。
夜になるとライトアップされます。きれいにはきれいですが、不自然です。午後10時この日は花火があがりました。10分ぐらいの間でしたが、それはとてもすばらしかったです。「花火を撮す」にセットして撮しましたが、お見せするような作品はできませんでした。一人で思い出を楽しんで見ることにします。


ナイヤガラ川の瀧上流の座礁船





70年ほど前、瀧の上流で作業(内容は忘れました)をしていた鉄の船を繋留していたロープが切れ、船は流され始めました。
滝壺は次第に迫るけれどとどめる方法はない!
3人の乗員は船底を破り、浸水させて、船を沈めることにしました。懸命の破壊作業の結果 滝壺まで300メートルほどのところで、ようやく船は沈み座礁し、そばにある小さな島にたどり着く事が出来ました。瀧に近づき、激流となっているナイヤガラ川を島までわたり、そこから救い出す手だてはありません。軍に助けを求めたら、大砲を持ってやってきて、川岸にある宮殿のようなヘンリー・ペレット発電所の屋上から、島に向かってロープをつけた弾を撃ち込み、そのロープを伝わって乗員は救助されたのだとか。鉄の船はその後も撤去できないまま残されていると言うお話はガイドの受け売り。
作業船が鉄製でよかった。木造だったらひとたまりもなかったでしょうから・・・。  
ヘンリー・ペレット発電所は、97年前に建てられた本当に宮殿のような建物で、今は使われていませんが、凄い石造りのもので外観は昔のままに残っています。


ナイヤガラの発電所の建物





ナイヤガラ川の豊富な水量を利用した発電は、壮大なものでした。
カナダのロート・モーゼス発電所一つで、黒部ダムの5倍程度(200万キロワット)の電力を作りだしているのです。その対岸のアメリカ側にも発電所があり、180万キロワットの出力と言います。他にも多くの発電所があるわけですから、凄い話です。
戦前、あの蠱惑的なモンローが現れた映画「ナイヤガラ」によって、世界に知られる迄は、電力がこの国の収入源となるものでした。今では観光収入、カジノの収入の方が格段に多くなっています。あの映画で見られたアメリカ瀧のそばまで下りてゆけるツアーがあり、黄色い合羽の人たちが列をなしてゆくのがみられましたが、私は参加しませんでした。モンローはケネディとの関係により、国家機密をあまりにも知りすぎた為に死んだのだ(?)と言う噂を、聞いたことがおありでしょうが、こちらでは常識!のようなものでした。私はハードボイルド小説みたいで面白がって聞いていただけですが・・・。アメリカの話です。これは発電所の建物です。蔦の美しくからまった壁なんか、日本の発電所ではとてもみられませんよね。そんな訳で一枚お見せしました。空を走る送電線も数え切れませんね。


ナイヤガラ・ボタニカルガーデンの花時計





ナイヤガラのボタニカルスクールは厳しい修行の場とされています。
入学資格や試験も難しく、人数も何人かしかとられないのだそうです。
ここを卒業すれば、国立公園の仕事につくか、英国王室の仕事をすると決まっているのだそうです。
この花時計はこのスクールの生徒のデザインを使って作られるもので、小さな植物の苗を植え込んであり花ではありませんが、整然としてすばらしい!
このまわりは水をはってあり、観光客がコインを投げ入れてゆくそうです。
そのお金は肢体不自由の福祉の為に使われるのだとか。それでこの花時計の針は、松葉杖を象徴した形なのだそうですよ。なるほどと納得しました。 それはさておき、空を横切る送電線にもご注目して下さい。凄いですね。
お土産のメープルシロップを買おうとしたら、私は新しい知識を得ました。メープルの種類は600種もあるけれど、シロップのとれるのはそのうち2種類だけ。
年間6週間程度しかとれない。最初の4〜5日に採取したのを、bPライトと言う。最初の1日に採取したものが特にbPライト・エキストラと言って区別されている。こんなことを聞くと、味に敏感さのない私(味だけではないかも知れませんが)は混乱してしまいました。「どっちの料理ショー」で取り上げたそうですが、溜息がでるほどビックリしました。 皆さんはご存じでしたでしょうか?
今日は無知が恥ずかしい。


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