茫茫漫遊記 伊豆大島・三浦半島・横須賀
竹芝桟橋より大島へ  
伊豆大島
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    軍港・横須賀
 

 
花には早い椿のトンネルです。葉っぱがツヤツヤしていますので、何だか白っぽく見えます。
かたい蕾がいっぱいついています。私が思うには、花の盛りもいいでしょうが、少し咲き
終わりに近い時期、花が沢山落ちて、道が、真っ赤に見えるような時期を想像したほうが
いいような気がしました。車の入れない椿のトンネルの散歩道があちこちに見られました



「この木 なんの木 気になる木」がありました。ユーカリの木です。あちこちに大木になっています。
聞いたところによると、昭和九年だったかに、コアラを大島の動物園に入れることになったので、
その餌にするユーカリを植えたんだそうです。第二次世界大戦でその話はオジャンになり、その時
植えた木が、こんな風に大木になっていてると言うので、少々驚きでした。驚いたのは私だけですか?
上野に来たコアラにやるユーカリもここの木から選んで、育てたものだなんて聞いてまたビックリ・・。


三原山の溶岩は粘りけがなく、噴火の際は細かい高熱の小さな岩片となってとび、降り積もるもの
らしいです。そして出来たのがこの砂漠なのですって。
天気がよくて、風もありませんから、踏み入って記念写真を撮りました。黒澤明の「乱」という映画
の撮影がここで行われたと言いましたが、私は映画にまったく詳しくありませんので、「フムフム」と
頷くばかりでしたが、見渡す限りの黒い砂漠でした。
「三原山の外輪山にこれらの溶岩流は留められるので、町の方には来ないんです。」なんてドライバーは説明してくれましたが、こわいですね。
「噴火は何日かで終息しますから、見ると綺麗なものですよ。」と言う平然たる顔をには驚きました



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「鳥取のは砂丘ですから、砂漠があるのは日本では大島だけです」って大いばり・・・・。
真っ黒な細かい溶岩の砕けたものが、積もっています。ドライバーがどんどんここまで入って見せて
くれました。荒涼たるものです。



筆の穂先にとてもよく似ていて筆島と呼ばれている島です。高さ約30m程で、ピョコン
と立っている姿は面白いです。サーフィンに適した波があって人気が高いそうですが、
勿論私には無関係です。二百万年程前、火山活動の活発だった時、火山の火道で固まった
溶岩だと考えられているそうです。

  

ジュリアおたあ は徳川家に家康の奥方に物仕となっていた敬虔なキリスト教徒でした。キリスト教が禁教とり、、棄教を強いられ
たのを拒んで大島に流されたのだとか。島に来てからも、流人達の世話をし、布教をしたので、また流された神津島に墓があるそうです。
韓国では聖女と
されて尊敬を受けているのだそうです。旅をすると知らないことばかりが いっぱいあって、無知を恥じるばかりでした。



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ご存じの「波浮の港」です。ここは伊豆の火山帯に繋がっていて、元々は火山の噴火口だった
火口湖なんだそうですね。外輪を切り通して港になっているのだそうです。そういわれますと
深く入り込んだ港で、確かにそんな感じのところでした。
皆様よくご存じだと思うBGMの「波浮の港」は野口雨情の作詞・中山晋平作曲です。
ここで面白い話を聞きました。
野口雨情はここに来たことが無かったのだそうです。友人(名前は忘れました)の
話を聞いて作詞したのだそうです。ですから「波浮の港は夕やけこやけ」と言うところが
歌詞の中にありますが、ここでは夕焼けは見られないのだそうです。
科学的に考えると乖離がありますが、詩情があって私は大好きな歌です。
ここの港には大型船は入れないのだそうですね。実は大島へ来るとき、この「波浮の港」から
入るのだと夢見ていました。あまりにも、この歌が有名だったからです。
ついたのは「元町港」今日離れるのは「岡田港」でした。
別の話ですが、川端康成の「伊豆の踊子」の踊り子はここからの出稼ぎでした。
何ともおもわず、有名な「天城越え」にばかり目が行っていましたが、帰宅して
読み返してみましたら、たしかに大島からの出稼ぎの踊り子たちだったのでした。
そんなわけで、ここは踊り子の里ということになっているとか。
 


1953年、この下を通っている道路建設工事が
始まり、山を削って行ったとき。偶然に発見され
高さ30m、 長さ600m.地層の断面。
色から何からまるでバウムクーヘンです。
その後、保存され、研究されて、伊豆諸島の
火山活動が解明される一助となったのです。


火山の一つ一つの火山灰の色が異なるので、
伊豆諸島のどの島がいつ噴火したかなどが
わかるのだ
そうです。
説明板に解説されてありますが、
本当に驚くほど美しく重なる地層を見ました。


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世界に一つしかないと言う「火山博物館」へ行きました。私達だけしかいませんでしたが、大変に 勉強致しました。学生時代にここを見たら、私は火山の研究をしたいと思ったかも知れません。 迫力がありました。
世界各地の活火山、環太平洋火山帯が迫力を持って迫ってくるのでした。
館内は写真禁止。ここでしか撮れません。背景は勿論写真です。本物だったら大変ですよね。

左の写真の石は火山弾です。
博物館の前庭にありました。
大変な大きさで、これが、真っ赤に燃えて飛ばされてくるんですから、地球はエネルギーの塊。その
表面でチマチマと生きている人間のちいさいことにきがつくべきですね。戦争なんかしているところ
ではありません。
     

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