茫茫漫遊記 パリから英国へ編
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5月19日 グリニッジ




グリニッジで下船して帰途につきますが、その前にロンドンを少しみるつもりです。降り立ったところはグリニッジ。王室天文台が子午線の0地点・世界標準時の基準点です。子供の頃から慣れ親しんだ名前の天文台の仕事はサセックスに移転して、いまは博物館として建物が残っています。天文台の前の小道を斜めに走る子午線ゼロの白い線を跨いで写真を撮りました。天文台の前の時計は24時間時計で、私たちはそれにキチンと自分の時計をあわせました。

この写真は昔日、紅茶の貿易が盛んだった頃、運搬の速度を競ったという大型帆船(カティサーク号)です。繋留されて展示してあります。

グリニッジは昔は王家の狩り場だったとか。今はメイフラワーの赤い花が盛りでした。海軍兵学校・海軍博物館などがあります。

バッキンガム宮殿衛兵交替





ご存じ、バッキンガム宮殿の衛兵交替です。説明不要ですね。玩具の兵隊が並んでくる様にみえるのです。戦争を思わせるものではありません。これは平和の象徴の様なものですね。
沢山の人々がこれを見るために集まってきます。私たちを含めてのことですが・・・。

この宮殿はバッキンガム公爵が建てた邸宅をジョージ3世が購入して、ジョン・ナッシュが全面改装。1837年、ビクトリア女王が王位についてから、正式な宮殿となったと言うことです。
700近くの部屋があるが、日本の皇居とちがい、開放的で直に王家の生活がうかがわれる構造です。一応、一回りして囲んでいるであろう塀の上に防護の線がはられてはいますが、軽いものです。
昼食は飲茶。午後は美術館・ナショナルギャラリーとウォーレス・コレクションを見る。
ナショナルギャラリーではダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」ウォーレス・コレクションではロココの名作「ブランコ」と逢う。このようなものは、西欧のクラシックな建築や、内装に相応しいものだとつくづく思わせられました。

パブ・シャーロック・ホームズ




次いでコナン・ドイルの小説の設定と同じべーカー街にあるパブ・シャーロック・ホームズに立ち寄りました。一階がパブで、二階がシャーロック・ホームズの例のオフィスそのままのセットになっています。ノートや手紙など、それらしく机の上に並べられ、映画のセットさながらで面白かったですよ。
骨董市の一つ・バーモンジー・マーケットが開かれている日に当たっていましたので行ってみました。一週間に一度、通りに骨董品または、骨董品まがいのものを並べた店が犇めくようにたちます。古バッグから、鍋、ナプキン、リトグラフ、高級そうな銀の食器、カメラなどありとあらゆるものが並んでいます。小さな古ブローチを値切って買いました。
暑いのでパブでビールを一パイン。ぐいっと飲み干すと、パブのマスターがビックリしました。ここではビールをチビチビ飲むのだそうです。そして生温い。冷たいビールをグググーッと飲み干すの暑い日には良いと思うのですが、それは日本人の感覚みたいです。
夜の観劇、そして帰国の日





劇場の近くのレストランで夕食にします。 演目はミュージカル・キャットです。日本でもかなりのロングランをしたミュージカルですが、こちらは英語ですよ。生きている世界、愛、争い、裏切り、老い、死とストーリーがあるようでないようで、憂愁に満ちた猫の世界を歌い、踊り飛び跳ねる猫たちのくねくねとした姿態。プログラムにサインをして貰いました。終わって劇場を出ると、殆どの劇場がはねる時間らしく、近辺は大賑わいでした。これからパブで一杯ということになるらしいです。

朝、セントラルパークを散歩してから朝食。大英博物館に行きます。ここは大急ぎ。ここのメインはロゼッタストーン。ルーブル美術館はミロのビーナスと言うことは、両館の姿勢の違いを象徴しているような気がしました。

ヒースロー空港へ向かう途中、ウインザー城に立ち寄りました。女王が在城で女王の旗が立っていて、陸軍の軍人が護衛に当たっていました。いつもは閉ざされている王家の教会が観覧できました。英国式の天井の構造の壮観には驚くばかりでした。
城の高台から望む広大な風景は英国らしい落ち着いた色です。

アスコット競馬場を経由して空港へ向かいます。緑の豊かな田舎道です。野生の石楠花が咲き盛り見事です。
アスコット競馬は6月半ばの一週間ロイヤルファミリーが出席して開催されるもので、競馬が行われるときにはわれわれが通っている道が封鎖されて馬場になるというように、桁違いの大きさの競馬場でした。パドックの巡りに咲く石楠花が見事でした。
ヒースロー空港から定時8時にフライト。帰途につきました。

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