茫茫漫遊記 パリから英国へ編
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ローモンド湖





ロッホ・ローモンド。この歌、お聞きになったことがあると思います。
しずかな湖です。王との戦いで捕らわれた兵士と乙女の悲恋の伝説がうたわれています。

1 水蒼き川のほとり 風も青き ロッホ・ローモンド 
  君が愛の 瞳に似たる 美わしき岸辺よ ロッホ・ローモンド
2 美わしき 川のほとり 我は待ちぬ ロッホ・ローモンド
  また幾度めぐり逢瀬の 誓いも空しき ロッホ・ローモンド
3 誓いせし 川のほとり  君は帰らぬ ロッホ・ローモンド
  香りほほ笑む 花はあれど 捧ぐるすべなき ロッホ・ローモンド
4 ああ水は 永遠に変わらず  蒼き夢を 囁ささやき
  想い出の流れ 尽きせぬ 美わし岸辺よ ロッホ・ローモンド
曇り空で遠くの景色はよく見えません。雲が切れて時折光りが湖面を移ろってゆきました。
湖畔で昼食を摂るホテル・カメロンハウスは貴族の別宅だったところ。豪華な調度でランチディナー。美味しくないと言われる英国の食事にしては、まぁまぁのものでした。われわれに供したメニューの表紙のゴージャスなこと!ごらん下さい。こんな館でした。

エディンバラへの帰途、グラスゴーに立ち寄りました。西欧諸国は大体に於いて教会・聖堂などが中心になって繁栄をはじめていますが、ここは交易で始まった街です。産業革命の先頭にたった都市で、グラスゴー大学はその歴史を誇る様に厳然と建っています。インターフェロンを発見した医学部の建物は道路に沿っていました。素晴らしい美術館もあり、入館料はフリーでした。

エディンバラ城






スコットランドと言ったら、エディンバラ城とバグパイプでしょうね。そうでした。ウィスキーは勿論忘れられないことでしたね。私は飲まないものですから、失礼しました。
残念ながら、ここでは写真を撮らないでしまいました。こうるさい説明だけになります。
バグパイプの正式名称は(The Great Highland War-pipe)なんですってよ。ご存じでしたか?良い写真ではありませんが、本場モンだと思ってお見せしました。

岩山の上に厳然とたっている城に登っていくと門楼の前にキルト姿の衛兵が立っています。ここは今でも軍事用に使われている兵舎もあって軍が管理しています。血塗られた過去を感じさせる落とし格子門をくぐってゆくと昔ながらの砲台があり、午後一時にドーンと一発ならす決まり・・・だそうです。

ブラッド・マリーがイングランド王ジェームスを生んだ小部屋、何の変哲もない(叱られそう・・・)ストーン・オブ・ディステニー、スコットランド王の戴冠式の王冠、宝器などが展示されています。

古い小さい教会。築城と同じ頃からあったというもので、今でも軍人の結婚式などに使われているとか。外壁の石組みが歴史を物語っています。
犬用の墓地(軍用犬でしょうか?)があり、花が植えられて美しく手入れされていました。
フランス軍の捕虜収容所になっていたという地下の牢獄、役に立たないと思うのですが、巨大なモンス・メグという大砲(製作技術だけは凄いと思います)を見たりします。

エディンバラの街には、恐怖ツアーなるものがあって、伝説だとか、幽霊話などを聞きながら街をめぐるそうです。たしかにそんな雰囲気がある街でした。石畳の道は城から、まっすぐに王室の宮殿として使われているホーリールード宮殿(こちらも観光客が入れます)につながっています。その道の両側に本当に古い街並みがあり、そこの一カ所、ウイスキーのお店があって、スコッチウイスキーの話をし、試飲をさせてくれます。今回は時間がないので省略です。

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