出発 |
旭川 | 札幌 |
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旭川の駅前で、アイヌのカップルに迎えられました。 今ではこのような服装をして暮らしている人々と会うには、観光地としてアイヌの暮らしを見せている白老の様なところに行かねばならないのでしょうが、このにこやかな像に会って、親しみを感じました。 旭山動物園にはバスが沢山走っていますが、老人二人はタクシーを利用して参ります。 運転手さんが案内をしてくれますので、あちこと眺め,解説を受けながらですから嬉しいです。 いつものように好天と言うわけではありませんが、周囲は田園地帯です。旭川の主要産業は農業だと言うことを勉強しながら、旭山動物園に着きます。 雪を被った朝日岳も見えました。 |
この頃有名な旭山動物園。タクシードライバーの話では、大変な混雑だとのことでしたが、私たちは幸いなことにゆっくり廻ることができました。驚いたことに、動物園は子供が沢山いてうるさいところだと思っていたのですが、ここは年配のかたがほとんどでした。ツアーのコースに組み込まれているそうですから、旅行をするリタイアさん達の動物園なのですね。 まずは鳥類・フラミンゴの池です。しなやかな首を、そしてすらりとした脚に見とれてまいります。日本にはいない鳥ですから、異国に故郷があるはずですが、とても穏やかに過ごしているのがわかります。 ところで一口にフラミンゴって言われないのですね。ここでは各地からの種類が混じっていますが、淡いピンク色のものから鮮やかに紅色をしているものなど、さまざまです。餌の色素によるものなので、日本では飼料に色素を添加するのだなんて言うことを聞きました。 への字形のクチバシの縁にはヒゲののような組織があり、こ水中の藻類や小動物を漉しとって食べるんだそうです。 隣の池には鴨から、白鳥、黒鳥、かいつぶり、ガン、などなど様々の鳥がまた、のどかに泳いでいました。待遇にまんぞくしているからでしょうね。人を怖れるでもなく、長閑でした。 |
ペンギンさんがお散歩していたら 空からステッキ降ってきて サンキュウ ひろって ふ
ふリ 行きました。 ペンギンさんがお散歩していたら 空からお帽子降ってきて サンキュウ かぶって ヨチヨチ 行きました。
「ダンディでしょ。私の彼氏は」「どれがあなたの彼氏なの」「ほら、あの胸をはって立っているのがそうよ。とてもタキシードの着こなしがよくて、目立っているでしょ?」「私には区別がつかないワ」「駄目ね。あなたはすこしばかり泳ぎが上手でも人間でいるしかないわネ。私たちはいつも礼服を着慣れているから、馴れない人には無理。あなたはいつも格好悪いジャージを着ているんですものネ」「残念だわ。一緒にお散歩をしたかったのに・・・」
「でも若い人たちのように ずり落ちそうなパンツや、わざと破いたジーンズを履いていないところはまだいいわね。」「ありがとう。」
「ところで、こう話しかけてきたあなたはどこにいるんですか」「そりゃ、決まっているわよ。一番の美ペンギン!見たらわかるでしょ!」
ええ、もちろん!」と私は応えましたが本当はわかりませんでした。
陸ではヨチヨチしていますが、水の中は素早くて写真にとるのがむずかしかったです。 |
「
ヒグマは山親父と言われていますね。昔、札幌に住んでいた叔父のお土産は必ず「山親父」と言う美味しいおせんべいでした。、叔父を待つと言うよりもそれを待っていたものでした。私のページでは宣伝をあずかってはいませんが、これは宣伝になるでしょうか。この頃では、このおせんべいははすっかり姿をひそめてしまい、空港の売店では探してみてもなかったです。
生きている「山親父」も少なくなっているのでしょうから仕方がありませんね。でもお煎餅の「山親父」はまだ健在で、友だちから送って貰いました。
ヒグマは雑食性で、その時に応じて臨機応変ですってね。
でも人間の味を知って記憶してしまったヒグマは大変!なんですってネ。
大好きなのは遡上してくる鮭で、昔の北海道のお土産はヒグマが鮭をかついだりしている
木彫がありました。いまもあると思いますが、伝統的な形が少しずつ変わってしまいました。
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「お早う。ご機嫌いかが?」 「今日は寒くもないし暑くもないし、気分最高。」「今朝のご飯どうでした。」「春になったからいろいろ食べ物にも変化がでてきたね」「ところであなたは人間が美味しいって言う話きいたことおあり?」「ワーオ、思い出させないでくれないか。美味しそうなのがまわりにいっぱいいて、俺たちをのぞきこんでいるのに」「うふふ・・・。若い人間の方が美味しいんでしょうから、今日のはちょっと考え物でしょう?」「うん、それもそうだな。歯ごたえがありすぎる・・・・・・。」 |
突然ですが、ボクは旭山動物園のシロサイ・ノシオ君で〜す。
体重は2.5トンくらいあります。驚きましたか?
飼育員のお兄さんに一日何度も食事の世話をして貰います。白くないのにシロサイとはこれ如何に?と皆さんが聞きます。
犀には草を食べる種類と、木の葉のようなものをむしって食べる種類があるんでよ。ボクは地上の草を食べる種類で、口の幅が広い・ワイドです。「ワイド」と言ったのが、発音の関係で「white」と聞こえ、日本ではそれを直訳してシロサイと呼ばれているとか、説明していました。誤解も成る程と思って下さい。ボクにはよくわかりません。
ボクの角は骨ではなく、人間で言えば爪のような成分で出来ているので、どんどんのびるんですよ。だから爪研ぎをするように、角研ぎを時々するんです。昔は犀角と言って漢方では清毒解熱作用があるとかで珍重され、乱獲が続いて大変だったとのことですが、そんな作用は科学的には証明されていないとか、西洋医学者は言います。
いずれにしろボクには関係がないことですが。このメニューは干し草と美味しくない(と飼育員のお兄さんは言いました)栄養剤のペレットです。栄養剤って言うのは、人間で言うサプリメントですか?美味しい物ではないのは当然ですよね。それなのに飽きもしないで毎日毎日たべています。
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まだ小学校へ入る前に、上野の動物園でホッキョクグマ(当時はシロクマといっていました)をみました。大きな水槽のほとりを右へ行ったり左へ行ったりするばかりで、水に飛び込まないシロクマでした。柵にもたれて行ったり来たりをだまって見ていました。泳ぐシロクマを見たのは大人になってからです。 でもシロクマを見るたびに、あの行ったり来たりしたシロクマを思い出すのです。ここでも泳ぎませんでした。 この旭山動物園の他のシロクマたちは泳がないどころか、観客を無視してお昼寝をしていてびくともしませんでした。 この1頭だけは律儀に歩き回ってくれました。 |
あざらしもまた人気の展示館にいました。いつもは行列が出来るのだそうですが、私たちはOKでした。このあざらしは屋外のプールを泳ぎ回っていました。 あざらしさんが、なんだか話があるのではないかしらと思えるくらいに近づいてきました。
「ご一緒にいかが?」「ありがとう。あなたのお鼻がこんなに大きくてご立派だとは思ってなかったワ。お目々はやさしいですね」「ありがとう」と言う会話をしました。
私も泳ぎが好きですから、仲良くなれそうな気分がしました。
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