平成三十年一月の旅

出航横濱 四日市 清水
早暁の富士山  


  早朝、清水港に入りました。窓から見たら、富士山です。そうですよね。
私のイメージとは全くかけ離れている富士山です。形は富士山だけれど、これ本当に富士山?と言う感じでしたのよ。
山頂部は、絶対に真っ白な雪がある。今は一月。冬なんですから・・・・と、信じていましたのに、何と雪がほとんど無いのですから驚きました。
でも、明るんで来てピンクの朝雲に包まれて美しかった。こんな富士山は珍しいのではないかしらなどと思いながら窓辺に坐っていました。
柿田川湧水公園  


ポインターをどうぞ





八時半に約束しているタクシーが来てくれるとのことで、朝食を早々にして下船すると、埠頭で待っていました。

ドライバーに「柿田川湧水公園」にゆき、そのあと静岡の浅間大社に行き約束の時間に余裕があったら、三保の松原に行って欲しいのだと伝えました。
普通と違うオーダーだったらしいのは、「柿田川湧水公園」で、ドライバーが初めて行くところですと言った。場所はいつも通るけれど、どんなところか知らないと言う。清水の港から一時間以上かかって
到着。途中、市街地も通ったけれど、市街地を抜けると意外に開発されない田舎の道という感じでした。秋田が雪で利用しにくいのは解るけれど、雪のない静岡県が開発されていないのは何故だろうかと思いながら通り過ぎました。

何故ここに行きたかったかと言うと、柿田川は富士山の伏流水が湧き出して形成された清流であるだけでなく、日本で一番短い「一級河川」であると言う珍しさからです。何しろ、全長は約1.2kmの一級河川と言うのですから・・・。

川底の砂をもこもこと動かして、湧き出してきている水が集まって清流となっている。柿田川の湧水量は1日約100万立方メートルだと言う。
遊歩道が完備していて、案内板も立っていて、散策しながら見て歩くのにはちょうどいいけれども、展望台へはかなりの距離があり、階段が多く、坂道なので、難渋した。

お昼に駿河湾でしか採れないと言う桜エビの唐揚げを載せた蕎麦をたべたあと、隣接している売店で、櫻海老煎餅と、乾燥桜エビを家の方に、お土産として送ってもらった。
 


静岡浅間大社拝殿


湧玉池
、富士山に降った雨や雪が、富士宮溶岩流の
層間を流れ、末端で湧出して池になったものです。


羽衣の松

三保の松原へ行きました。老松が美しく、海からの風に一方に傾いています。よく手入れをしている
松林なのですね。
謡曲の「羽衣」を習いましたが、天人が下りてきて、羽衣を架けた松だと言う説明のある老松。これ何代目かなんですって・・・・。徳川美術館で謡曲「羽衣」を演ずるときの天女の長絹を見て来ましたが、そのイメージは重なりませんでした。



富士山が絵はがきの様に美しく見える筈でしたが、
白く被っている雪がなくて、不思議でした。
ドライバーも驚く「雪のない一月の冨士」でした。
     
レセプション前とギャラクシーラウンジ前に飾ってある華やかな彫刻。

他にもあちこちに飾られ、雰囲気を高めています
 

最後のディナー。今日は初めての人たちと同席しての食事となりました。八十七歳の女性が娘と同席。結構ちゃんとしていましたが。八十四歳の私が一人参加だと聞くと驚いていました。驚かれる年になっているのだろうと思うと、愕然、
お薦めのグラスワイン。メインはイベリコ豚。
スープ、サラダに赤のグラスワイン。
船内のショップでお土産用に飛鳥のマーク付きの小さいコインいれ(イヤリングやアクセサリー入れ)
を幾つか購入(友達へ
最後の朝食     下船

 
今まで朝は簡単にコーヒーとブッフェスタイルの食事をしていましたが、今日は最後の朝食で、セットメニューを選びましたが、食べきれません。
   
朝、七時までに自宅へ送付するトランクひとつを委託して身軽になりました。たった四日間なので、
身軽な旅でした。

下船は各階毎にすすめられ、東京駅までのバスを選んでいたので、引率に従って・・・・。
横濱の埠頭からどの様にバスが走ったのか全く解らないくらいに風景が六十年前とは違っています。
東京駅北口にやっと辿り着いたと言う感じでした。全くの田舎者になっていることをつくづくと感じさせられました。
列車の切符、一本早いのに買い換えて、無事帰宅。

     

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