徳川美術館 |
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船のツアーがさまざまありまして、伊勢神宮へお詣りしたあと蛤のお料理を食べるとか、お正月らしい設定のものもありましたが、そちらは敬遠。お正月の神社はきっと混雑しているだろうと思ったからです。そして私は名古屋に行き、徳川美術館・徳川園にと言うコースに参加しました。それが正解だったと思います。
バスは濃尾平野を流れる濃尾三川をわたり、濃尾平野を過ぎって愛知県に向かいます。東北のそれも山に囲まれた大きな県に生活している私は、こんな風に平らだと、どこが県境なのかしらと思ってしまう田舎者でした。あの伊勢湾台風(随分時が経ちました)の大被害を受けた、海抜零メートルというところの様子は、山国暮らしの私には考えられないところでしたが、流石渺々たる平野でしたね。
ただ、面積の広い県に住んでいますと、軽やかに隣県に移動できると言う所が不思議な感じでした。
堂々たる門構えの徳川美術館でした。お正月の門松がで〜んと立てられていました。あまり入場者がいないようでしたが、いないのでは無くて広大だったのでしょうね。 |
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徳川美術館は、徳川御三家の筆頭である尾張徳川家の所蔵品・大名道具を収蔵した美術館でした。
尾張徳川家の居城は名古屋城。この美術館のある場所は二代目光友の隠居所の跡地だそうで、その総面積は十三万坪。想像を絶します。
私がこの美術館に特に興味を持っているのは、国宝の源氏物語絵巻を三巻も収蔵していると言う事でした。源氏物語絵巻は平安中期に、紫式部によって書かれた長編小説。宮廷を中心にして、読まれ、書き写されていた日本最初の長編小説。それを十二世紀前半ころに、絵巻として製作されたもので、宮廷が主導なので、美麗に、華麗に製作されたのが、この源氏物語絵巻なのです。源氏物語は五十四帖ありますが、その全部が絵巻として残っているわけではなくて、東京の五島美術館に一巻、徳川美術館に三巻
東京国立美術館に断簡があったり、彼方此方の諸家の所蔵しているものと合わせても二十帖分しかないのだとか。徳川美術館では第六展示室が源氏物語絵巻の展示室になっていました。流れるような名筆と引目鉤鼻の特徴的な女性の顔も、物語のなかに相応しいもののように思われました。源氏物語の雰囲気に誘い込まれるような感じでした。
私は短歌を詠んでいますので、特に興味をもったのかも知れません。
ビデオの放映も行われていて、非常にいい時間を過ごすことが出来ました。
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ひつまむし |
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食べかけですみません |
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大大名の事ですから、兜。具足、刀剣。それに雅の茶道具、国宝に指定されているお姫様の嫁入り道具だとか。優れた能面に能の衣装など、すべて息をのむような銘品ばかり、一万点を超える収蔵と聞きました。ゆっくりと鑑賞したいものですが、時間がなくて残念至極でした。
広大な敷地の中にあった食事処で「ひつまむし」を
賞味しての昼食。昔、夫と名古屋に来たとき「ひつまむし」を「ひまつふし」と読みたがえて、不思議に思った事があったのを思い出しつつ戴きました。
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徳川園 |
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ポインターを載せて下さい。
徳川園は徳川美術館に付随した庭園。昭和6年に
名古屋市に寄贈されたのですが、空襲で大被害を受け、その後平成13年から整備されて、平成16年から開園公開されたとのことです。
美しく整備された龍仙湖が中心の回遊式の庭園
は、渓谷を模した佇まいもあり、心ひかれるものでした。
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名石を用いた池がありますが、この龍門の滝は特にこの庭園には大きな意味がありました。ポインターで出てくる説明でわかりますが、この滝に用いられている切石と景石は、尾張徳川家江戸下屋敷にあったものだそうです。平成10年に早稲田大学構内で発掘された石組を再現したのだそうです。
ポインターを載せて下さい。 |
冬牡丹が盛りでした。 |
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広大な徳川園の中に牡丹園があって、ちょうど寒牡丹が盛りでした。この牡丹を見る人々が多くいて、飽かず眺めては写真を撮っていました。
東京上野の東照宮の寒牡丹も盛りのじきでしょう。
入り口近くに、記念品など、いろいろお土産品を売る店舗がありました。
徳川美術館、徳川園とみて巡るには、ツアーで設定された時間では足りませんでしたが、仕方がありません。
バスで帰船の途中、名古屋城を窓辺に見ました。
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今夜は和食です。 |
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船での食事は楽しみです。今夜は和食です。お作りもこんな風にシンプルですがすっきりと飾って出されますと、つい日本酒が似合うかも・・・。などと、思ってしまいます。私は不調法ですが、こんな時に夫がいたら、きっと熱燗で・・・・。と注文したことだろうと思いました。
今夜も一人参加の方々とご一緒して楽しい夕食の時間をすごしました。
夕食後、イリュージョンショウなどがあって、楽しませて貰いました。
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ポインターを載せて下さい。
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