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茫茫漫遊記 松山・屋久島・宮島編



松山・道後・内子・大洲
屋久島
    

海岸よりひたにたたなわる山も見て晴れの珍しき屋久島にいる

夏の日に咲かせて愛しみしツンベルギア屋久島の垣根にからみつつ咲く

雨の島に木の様な羊歯ふてぶてと育つを見つつ山に入り行く


杉の林の下に敷かれし木道の湿りて黒し雨の島屋久島

屋久島の苔にしか育たぬと言う草のいと小さく白き花かかげいる

春の海のたりのたりと渡り来て山たたなわる屋久島は晴れ

雨が降っても屋久島の水は濁りません岩山迫る谷に立つ瀧

老いて倒れし朽ち木を覆える厚き苔の緑は幼木を立ちあがらせる

倒木を覆いし苔より芽吹ける木やがて屋久島の緑とならん

屋久島の森の若葉を芽吹かせる木の芽ながしとう名を持つ雨は






紀元杉のいかつき幹に着生して咲くと言う石楠花の冬葉の緑

すべすべとせる木肌もつは姫シャラとう花は知らねど美しき幹

道際の姫シャラの幹の冷たさに手触れて拒絶にあう思いする

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