茫茫漫遊記 新潟紀行


              
新潟紀行 1
新潟紀行 2
  新潟紀行 3
朱鷺メッセ展望台より
新潟港を俯瞰する。




新潟の港はさすがに大きいです。本当に港で発展した街だということがよくわかりました。

朱鷺メッセと言う日航ホテルのある高層ビルの31階から展望すると、海からはるか彼方まで一望することができます。
ここからの落日はいいそうで、落日の時刻も掲示してありましたが、天候が落日を見るという状況ではありませんでした。

北朝鮮のマンギョンボン号が接岸する埠頭は、すこし 離れたところにあります。

様々の形の船舶が出たり入ったりするのが見られました。

                  登録有形文化財   料亭・鍋茶屋

新潟には「古町芸妓」と言う名前で呼ばれる芸妓が存在しているのだそうですね。最盛期には四百人近くも居ったということですが、今では二十人位かと、ドライバーが教えてくれました。「給料制」をとっているとか言う話でした。
料亭「鍋茶屋」はそんな芸妓たちをよんで、接待する高級料亭です。)。弘化三年(1846年)創業の老舗料亭です。以前は一見さんお断りだったそうです。今も予約必要です。近年では、一般市民の集客に切り替えています。
私たちは覗きの気分でした。その日、何かの展示会があるので、お座敷見学は断られました。


同じ敷地にある和食堂鍋茶屋「光琳」で夕食をとることにしました。
でも、あまりお腹が空いていません。鍋茶屋と同じお料理がいただけるそうなのですが、軽く新潟郷土代表料理をと注文しました。



料亭「鍋茶屋」
下から出るのは鍋茶屋通りの風情です。

  新潟郷土料理のひとつ 「 のっぺ 」       




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のっぺ と 下から出るのは
焼きガレイ


私は自他共に許す食いしん坊です。グルマンではありません。お腹が空けば質よりも量などという人間です。

新潟の郷土料理と言ったらこれでしょうとすすめてくれました。お祝い事などにも必ず使うなんてお給仕の
女性が話して聞かせてくれました。新潟は米どころ(秋田もそうですが〜)ですので、お酒も良い。
わが関白様はニコニコと盃をかさねました。他に焼きカレイ、お刺身、最後にしたじ飯(お茶漬けみたいな)をサラサラと・・・・。
のっぺの材料、サトイモ。こんにゃく。しいたけ。ゴボウ。人参、。すべて細長く切りそろえる。いくら。貝柱。きぬさや。そらまめなど。あとは多分昆布だしで、醤油少々を加えて薄味の煮物。だと解釈しましたが、如何でしょうか?
新潟のかたがたにお訊きしたいものです。
これなら私も作れそうだと思ってきましたが・・・・。生意気ですか?

   會 津 八 一 記 念 館

會津八一は、明治十四年に先述した豪農市島家の一族として新潟市に生まれました。

明治39年に早稲田大学を卒業。明治43年に恩師坪内逍遙にまねかれて、早稲田中学校に転じたのち、早稲田大学名誉教授となります。

東洋美術史学者であり、書家、歌人としても活躍し、秋艸道人(しゅうそうどうじん)または渾斎(こんさい)という号で多くの書や、歌を残して大きな足跡を残しました。

特に歌人としては、結社に属することなく、系譜を万葉集―良寛―正岡子規―會津八一であるという矜持をもっていました。



  

書家としては、没後いよいよ評価されていますが、少年時代は習字が苦手であったそうです。
「お前ぐらい下手なのは見たことがない。」と教師から涙をうかべて叱られたこともあったそうです。

独創を重んじて自ら工夫した独特の習字法で自分の書を創りあげました。


歌碑は諸処にあり、これは記念館前のもの
 「おりたてば なつなほあさきしほかせの 
         すそふきかへすふるさとのはま」


下からでるのは記念館の壁面に掲げてある
  「すゐえんのあまつをとめが ころもての
        ひまにもすめる あきのそらかな」


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 羽越本線 特急「いなほ」で秋田に向かう

特急「いなほ」。

特急だと言っても、ゆっくりと走ります。総ての駅に停車しないと言うだけのことで、新幹線の速さなどとは比較になりません。

しかし、それがまたいいところで、海岸線に沿って走りますので、日本海の素晴らしい景色を見ることができます。

しかし、走っている列車から写真を撮るのはむずかしいです。

                      月   山



山形県を走り抜けます。

今度は海岸線から少し離れて田植えの終わった田園地帯です。向こうに見えるのは霊峰・月山です。

まだ雪を残している姿は、本当に清澄な感じがします。

海も良いですが、山もまた良いですね。

               鳥  海  山



秋田県に入ります。

秋田県の山は鳥海山。

内陸側からみると、裾野を長くひき、富士山の形をした端正な山なのです。

秋田県民歌でも
  「秀麗無比なる鳥海山」
 と詠われているのですが、日本海側から見ると、こんな形をしています。

田植えを終わった田圃のみどりの彼方にあります。

これで三日間の旅を終わりました。

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