うつぎ・うのはな  
     
 
 
 
     うのはな・うつぎの花・空木の花           ユキノシタ科の落葉低木       
 
皆さんよくご存じの「卯の花の匂う垣根に、時鳥早やも来鳴きて・・・」「夏は来ぬ」と言う唱歌の中の卯の花です。
万葉集にはこの花が多く登場します。
卯の花の白と、雪、月光。季節として時鳥との組み合わせなどは、日本人の季節感にピッタリなのでしょう。梅雨の長雨をまた「卯の花くたし」などと言うように形容したりしているところ、日本人の季節を表現する感覚の素晴らしさを思わせます。花の白さを汚してしまう雨と言う季節を惜しむ心なのでしょうか。
 
叢状態に生育します。垣根や庭木としても使われます。
ウツギは幹が空洞になっているから、空木。陰暦の四月を卯の花の咲く時期として「卯月」と呼ぶなどして愛でられたものなのでしょう。
種類が沢山あります。梅花ウツギ。マルバウツギ。ヒメウツギ(写真はヒメウツギです)等々。

ところで、同じウツギと言う名前を持つニシキウツギ、タニウツギ、ハコネウツギなど「ナントカウツギ」と言う名をもっているのはスイカズラ科なんですね。こちらも沢山の種類があります。