つた
 
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    つた・なつづた・あまづらいわつな           ブドウ科の落葉性つる植物

ツタと聞けば私は
「つたのからまるチャペルで祈りを捧げた日」で始まるあの歌「学生時代」を思い出します。

チャペルと言うちょっと異国情緒な雰囲気の建物にツタの絡まると言う情景は、日本にはあまりないと思われますが、昔からツタを詠った歌は、多いのですね。

万葉集には「岩綱」として詠われていますし、紫式部日記の中でも愛でられておりました。
春さみどりの若葉、秋のつた紅葉。素敵です。
オー・ヘンリーの「最後の一葉」も印象的ですね。英語のリーダーとして使ったことがありました。


 
 
牧野の図鑑には「日本及び中国に産し」とありますので、異国的だと思うのは誤りですね。西洋のツタはこれとまた別種類なのかも知れません。
アイビールックと言うのも校舎に絡まるツタから来ていると聞きましたので・・・・。

平安時代には、この幹から早春に樹液をとって、煮詰めて甘味料としたなどと言うことです。そこから「あまづら」と言う名がでたのだとか。

岸壁や石などに吸盤のようなものをもつ巻き鬚で絡みついて、はいのぼるので、「岩綱」なのだとか言います。

紅葉した葉が散るときに、葉茎を残してまず散りそのあとで葉茎が落ちると言う性質なのだそうで
す。