す い せ ん・ 水 仙
よく見かけるラッパ水仙系統のテタテータと言う種類だそうです。日本水仙の他に口紅水仙、ペチコート水仙、大杯水仙、八重咲き、房咲きと種類が多いですね。
春一番、雪の下に咲き出す日本水仙。私の誕生月が2月、2月の花が水仙だそうで、50年も昔、兄が誕生祝いだよと言って、水仙の花束をくれました。一番安いのが、水仙だったのでしょうけれど私が初めて貰った花の誕生祝いでした。今は誰も贈ってくれる人がいません。
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平安末期、越前の山本二郎太は、父と兄が戦いに出て留守だったある日荒海で美しい娘を助けました。やがて恋仲になったのですが、戦に敗れて帰ってきた兄の一郎太もその娘に恋をして、仲の良かった兄弟が果たし合いをすることになってしまったのです。娘は心を痛めて越前岬から投身してしまいました。翌年の春、海岸に清らかな花が流れ着き、村人はその花を哀れな娘の化身として大切に育てたのでした。それが、水仙でした。