すいせん  
     
 
 
 
   
 
   す い せ ん・ 水 仙

よく見かけるラッパ水仙系統のテタテータと言う種類だそうです。日本水仙の他に口紅水仙、ペチコート水仙、大杯水仙、八重咲き、房咲きと種類が多いですね。
春一番、雪の下に咲き出す日本水仙。私の誕生月が2月、2月の花が水仙だそうで、50年も昔、兄が誕生祝いだよと言って、水仙の花束をくれました。一番安いのが、水仙だったのでしょうけれど私が初めて貰った花の誕生祝いでした。今は誰も贈ってくれる人がいません。
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平安末期、越前の山本二郎太は、父と兄が戦いに出て留守だったある日荒海で美しい娘を助けました。やがて恋仲になったのですが、戦に敗れて帰ってきた兄の一郎太もその娘に恋をして、仲の良かった兄弟が果たし合いをすることになってしまったのです。娘は心を痛めて越前岬から投身してしまいました。翌年の春、海岸に清らかな花が流れ着き、村人はその花を哀れな娘の化身として大切に育てたのでした。それが、水仙でした。
 

ヒガンバナ科、スイセン属の多年草


世界中に原種と言われる品種が60種以上あり、さらに改良を進めた結果、一万を超える品種があるそうですヨ。
水仙が日本に伝わったのは平安末期と言われます。古代から地中海方面で咲いていたこの花は、シルクロードを経て日本に渡来したのです。
清楚なこの花は、当時の文人達に愛されて広まりました。
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ギリシャ神話。泉の水に映った自分の姿に恋いこがれて、誰をも愛することのなかった美少年ナルキッソス(ナルシス)が俯いていつまでも自分の姿を見つめ続けて、やがて水仙の花になったと言うお話。ナルシズム(自己愛)はこの物語に由来する言葉だそうですね。だから、水仙は英語でnarcissus(ナルシサス)です。