しおん
 
   ポインターを載せてください  
 
 
 
        し お ん ・ 紫 苑

幼かった頃、秋が来ると 私の実家では墓参の供花として持参するのが、この花と泡立草だったと思い出します。

昔は月命日の度に、朝早く墓参するのが常でした。冬になれば詣れませんから、雪のくる前には必ず朝食の前に
この紫苑を切って・・・。なつかしい思い出です。祖母や叔母、姉たちと連れ立ちました。先祖代々で大家族でしたから、ほとんど三日にあげずの墓参でした。それを不思議とも思わなかったのですが、この頃はすっかり失礼してしまっています。
 
写真のしおん、あまりいいところはないのですが、秋のあわあわとした日差しのなかで、よろよろと飛んでくる蝶を休ませます。本当に秋も深まりました。

一つ一つの花はよく見ると黄色の蘂がきれいです。

 
キク科・シオン属の多年草

高さ二メートルほどになり、秋に淡い紫の優美な花をつけます。観賞用に栽培されますが、根は煎じて咳止めなどになるそうです。
 
アジアの東北部に分布していて、日本では中国地方、九州地方などに自生しているそうです。平安時代から栽培されていて、秋の花の代表的なものの一つとして好まれ、親しまれてきました。
 
枝分かれした上部に多数の花をつけます。