さくらんぼ
 
   ポインターで下から出るのは枝垂れ桜の実です。  
 
 
 
      
      さくらんぼ・桜桃・さくらの実                バラ科。サクラ属の落葉高木

この頃では、ダイヤモンド並だなんて言われるようになりましたが、私達の小さい頃は、そんなに一般に商品として売り出されるような品種はなくて、趣味で育てた親戚の叔父さんから毎年貰って食べたものでした。食べ過ぎるとお腹をこわすからダメだよと言われながらです。
それが今では高級品。産地では雨を防ぐために、果樹園に覆いを掛けたりして大変な手間をかけて出荷しています。雨がかかると実割れしてしまうのです。ブランドは「佐藤錦」です。
一番の友達が毎年送ってよこしてくれる幸運を私は持っていて、この時季幸せを感じます。 

歌謡曲「黄色いさくらんぼ」は今では懐かしのメロデーとなったでしょうね。
 

花が一重のサクラは山桜をはじめ栽培種も実を結びます。わが家では枝垂れ桜が黒い実をつけます。昔の子供たちはそれを食べたものですが、明治初期に渡来したこの頃のセイヨウミザクラは、種々改良種が栽培される様になって、子供たちは見向きもしません。椋鳥やいろんな小鳥が群れて、バードウイークのあとのデザートにしています。斎藤茂吉はこの黒い桜の実を詠んでいます。

本当の旬の時期はまことに短いのですが、この頃では輸入のアメリカンチェリーなど、佐藤錦とは違いますが味はそんなに遜色ないものが出て来ていますので、脅威ではありますが、やはり旬の「佐藤錦」が一番だと私は確信しています。