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さくら並木の土手の道
 
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        ソメイヨシノの並木です                  
  
私の町にあるソメイヨシノの並木道です。川に沿っていますので、のびやかに枝を広げています。今日では堤防に木を植えることはできないのですが、今の天皇陛下のご生誕の記念に、町の人々が協力して植えたものです。ですから、樹齢は既に73年です。苗木の時から数えると、もう少し年嵩ですね。私と同じ年齢ですので、ここに来ると「あぁ、私もこんな風にゴツゴツした身体。ところどころに苔が生えている!」と溜息が出ます。でもまた、花の季節には4キロ近くの距離が桜の花のトンネルを形成しますので、「あぁ、私もまんざらではない」とも思うのです。

「願はくは花の下にて春死なむ
       その如月の望月のころ   西行」


桜を詠った名歌は数かぎりなくあります。
 
    バラ科の落葉高木。

北半球の温暖帯の分布していて、自然の品種から、園芸品種まで数えられない程に種類があるそうです。

「染井吉野」桜は、吉野山にはなくて、明治初頭に東京の染井(豊島区駒込)の植木屋さんが売り出した改良品種で、生長が早い上に、葉の出る前に花がびっしりと枝を覆うばかりに咲く華やかさで、桜と言えばソメイヨシノと言う感じになりました。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている・・・」と言う梶井基次郎の散文詩を思い出させますね。特に夜、一本の大木が花を満たしているのを見ると、妖しい思いにかられます。
 
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