な ず な  
     
 
 
 
    なずな・薺・ペンペン草                    アブラナ科の二年草

春の七草のひとつ。ぺんぺん草が生えるとか言うと手入れをしない庭や畑の状態を表現する言葉でしたけれど、このところではぺんぺん草も生えないコンクリートジャングルが多くなり、公園は手入れが行き届くと言うわけで、貧しくても育つ強い雑草があまり簡単には見つからなくなりました。人間も同じで強靱なところが少し不足気味です。
私の家の庭にはちゃんと生えてくれています。よくよく見ると小さな花もきれいです。


春早くから芽をだします。根の際から分裂した葉が四方八方に広がってはびこります。初夏にかけて白い小さな十字の花をつけます。
実の形が三味線の撥に似た三角形をしているので、ぺんぺん草と言われます。幼い頃、本当にペンペンと音がするのかも知れないと、乾いた実を弾いてみたことがありました。乾いていますから微かにシャリシャリと鳴ります。でもペンペンとは聞こえませんでした。やはり、名前は形からきているんですね。 幼稚な発想でした。