な で し こ  
     
 
 
 
   
 
   なでしこ・撫子・石竹・瞿麦

万葉集には二十六首収載されていて、特に大伴家持関係の人の作品です。
家持の愛した女性が私だと思って見て下さいと言って撫子を庭に植えたのでしたが、その花が咲くのを見ることもなく、その女性が亡くなってしまったのですって。
家持の嘆きはどんなにか深かったことでしょう。
年毎にその花の咲くのを見ては、在りし日の恋しい女性を偲んだことでしょうね。
花には必ず、何かしらの思い出がありますよね。
私と撫子については・・・秘密にしておきましょう。          
 

なでしこ科の多年草。

日当たりのよい山野、川原や草原に生える。茎や葉は粉白色をおびています。                  


秋の草として馴染まれていますが、早いものは六月頃から咲き始めます。
私の所では河川の散歩道のあたりによく咲きます。色も少し濃いめのから淡いのまであります。