な   つ   め  
 
 
 
     な つ め ・ 棗                     クロウメモドキ科の落葉小高木  
 
    
昔々、お琴を習っていたことがありました。
そのときのお稽古の曲に「なつめのはな」というのがありました。
  「棗の花は白い花、青い葉影に
         ひっそりと咲いている
     小雨に濡れて咲いている。
   その花食べに雀がチュチュチュ、
            雨と花が降ってくる」
だったと思います。梅雨の頃に咲く細かい目立たない花をよく表現していたと思います。

幼い頃、花は食べませんでしたがこの実をよく食べたものでした。不思議な味でしたが、美味しいと思っていました。今は食べる子供もいないでしょうね。ドライフルーツとして、時々見かけますが、積極的に食べようと思わなくなりました。
 

原産地は南ヨーロッパ、アジア西南部だそうですが、インド中国では古くから栽培されていて重要な果実だと言うことです。日本へは奈良時代にすでに渡来していました。
お釈迦様が断食苦行の際に、一日に棗一粒を摂ることから断食を、はじめたとか解いたとか、言われているそうです。よくは知りません。

高さ5メートル以上にもなります。
また初夏に芽をだすから「夏芽」 と言う名前になっているそうです。

茶道で、お抹茶を入れる容器を「なつめ」と言いますが、形がこの実に似ているからだとか。

 
 
 
目次へ >>