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なんてん
 
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    なんてん・ 南天

難を転するということから好んで植えられる庭木で、格調は高いのですが、秋田では冬の庭を彩ると言う感じにはまいりません。雪の囲いをした中に潜まってしまいます。
正月の床飾りなどに用いる縁起物とされるのはご存じのことでしょう。

遠い昔、東京暮らしをしていた幼い日、雪ウサギの目にして使うと決めて、この実が赤くなると雪のふるのをまっていたものでした。

この木で作った箸を不老長寿の箸として使っていらっしゃる方もおありでしょうね。

短歌は藤原定家の明月記に表れたのが、初出だということです。
 

メギ科、ナンテン属の常緑低木

白、薄紫、黄色の実のなるものもあるそうです。   白色の南天の果実は乾燥させて生薬となります。
漢方薬の鎮咳剤として有名です。

中国原産で、日本には古くから渡来して、本州、関東、四国、九州などでは自生するそうですが、 私は庭木としてしか知りませんでした。

六月頃につける花は若葉の緑と、様々な花々の咲く季節につつましく小さな六弁花をつけます。華やかでないので、この時季には目立たないでしまいます。 でも冬の日のこの美しさ。嬉しいですね。人生もかくありたいと思う程・・・・。来年は花もしっかりと見てやりましょう。
 
     
 
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