からたち
 
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      からたち・枳殻・枸橘                   ミカン科の落葉低木

「からたち」と聞くと、北原白秋のあの童謡を思い出すのです。

でも私はその花をまだ丁寧に見たことがないのです。東北地方にはあまり一般的な木ではないのですね。でも時折鋭い棘をもったかなりの大木をみることがあります。一枚だけやっと白い花を撮りました。あまり大きな花ではなく、ひろげだした葉のかげに咲いています。棘が青々と鋭いのはいつもなのですが、この季節ことさら目立ちます。

そんなわけで「金のたまだよ」も守られています。とうたわれたその実をこんな風に見ることがあるのです。葉を落とした木の鋭い青い棘で守られているのです。
 

中国原産で日本への渡来は古くて、万葉集にもあらわれます。

枳の茨刈り除け倉立てむ屎遠くまれ櫛造る刀自
               忌 部 首


私には意味がよくわかりません。「棘のあるからたちの原を刈り上げて倉を立てましょう。糞は遠くにしてよ。櫛造りのおばさん」なんて・・・・・。

樹皮は緑色で晩春に白い五弁花をつけます。甘い香りがあるそうです。

この実は「枳殻(きこく)」と言い、漢方薬の健胃薬、
利尿薬などに使われます。