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       は ぎ ・ 萩  
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   は  ぎ   ・  萩      

万葉集で最も多く詠まれている花です。これは一般にヤマハギをさします。
葉を落として
年を越し、春には再び新しい芽をふくことからの名前(生え芽)から転化した名前だと言われています。

草冠に秋・の「萩」と言う字は国字で日本の秋の花の代表としての意味があるのでしょう。平安時代から使われはじめた字なのだそうです。

桃山時代になると、秋の花が萩から菊にかわってきましたが、秋草模様と言うとやはり、萩が必要ですね。しなやかにゆれたわむその枝、可憐な花、こぼれ散る花は華やかではないかも知れませんが、愛されて然るべきでしょう。

実用の面でも葉を家畜の飼料としたり、刈り取って柴垣などにも用いられたそうです。
 
萩を植えたいと思うのですが、植えに相応しいスペースがないのです。
庭師に相談しましたら、もういいんじゃないですか。萩は葉っぱが落ちるし、終わったら刈り取らなければならないし、手入れが要りますよ。とにべもない返事をされました。それに一株ではつまらないですよですって。たしかに萩は叢のようにまとまってゆさゆさと花をつけたしなやかな枝が秋風に揺れる風情がいいんですものね。諦めて名所見物にすることにしました。     
   
マメ科・ハギ属   




本当に名所が多いです。私の近くでは、仙台宮城野萩です。塩竃神社に行ったときにも盛りに出会いました。花はやはり盛りに出会うことが肝心。心がけをよくして、出かけることにします。野草園の萩は見事です。一口に萩と言えないくらい種類もいろいろありますね。

向島百花園などは如何でしょう。大坂には萩寺と言うところがあったと記憶していますが・・・。


私の育った家では、池の岸に植えてあって、花が池の水を鏡にしていました。