ふきのとう
 
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  ふ き の と う ・ 蕗 の 薹 

蕗はあまり話題にされませんが、何故かフキノトウが愛されます。杉菜が嫌われてツクシが愛されるのとおなじですね。
紀宮さまが、納采の儀の朝ツクシを摘んだ話を好ましく拝見しましたが、フキノトウは皇居のあたりにはないののでしょうか。
全国各地に自生して、早春の味だと言うことで、お浸し、和え物、天ぷら、蕗味噌などにして食べられますが、アクがつよいのでその処理は大変。ほろ苦さはどうしてもとれないのですが、そのほろ苦さが何とも言えないなどと、特に飲み助さんたちは言います。

あくの除き方はいろいろあるようで、私たちの老女の歌会で話題にしますが、私は覚えようともしない不良ものです。直接天ぷらにするのが一番簡単。


花が終わってしばらくすると、葉が地下茎から伸びて来ます。こちらはご存じの調理法で大好きです。

上の写真の蕗の薹はもう少し蕾のときに摘んで食べられる種類のものです。花が終わると葉が出て来ます。写真はまだ若くて食べられませんが、もうちょっと太くなって本葉が3枚くらいで、指くらいの太さになったら摘んでゆでて皮をひいて、あく抜きに少し水にさらして・・・・。こちらの食べ方はいろいろです。
短歌は蕗の薹ばかりです。
      キク科の多年草

雌雄異株。沢山の蕾をつけた花茎を「塔」に見立てて「フキノトウ」となったとか。
人間の私ももうとっくに薹がたった有様。「薹が立つ」
を辞書でひくと、菜や蕗などの花茎。これが立つと
固くて食べられなくなる、とあります。まさにピッタリ。
 
蕗にも種類があり、蕗の薹も同じ、こんなに大きな秋田蕗の蕗の薹は食べません。

    

異常に大きい秋田蕗を思わせるものとしてですが
 秋田音頭の歌詞に
  「秋田の国では雨が降っても
     からかさなどいらぬ。
  手頃な蕗の葉手頃な蕗の葉
     さらりとさしかけ
         サッサど出て行くかえ」
と、言うのがあります。