べ に ば な ・ く れ な ゐ
夏に黄橙色から橙紅色に色の変わるアザミに似た花をつけます。末から本の方に向かって花が咲き、花をそれに従って末の方から摘んだので、末摘花と言ったのだそうです。
「源氏物語」の中のヒロインの一人の末摘花も、意味からしてここから出た命名でしょう。
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光源氏が末摘花と言う姫と契って、朝になって見たら
鼻が長くて先の赤い醜女だったと言う話。その時
「なつかしき色ともなしに何にこの
すゑつむ花を袖にふれけむ」
と言う歌を詠んだことになっていますね。
光源氏の驚きの様は如何でしたでしょうね。
私は末摘花の姫の方に同情します。