台 北 1
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2月5日 | 台北で二泊したホテル・圓山大飯店 |
上はホテルの門。ここを入ると下の前庭になります。このデーンとした構えの建物の背後にまた延々と続く朱と緑と金の建物。 眼下にはスポーツクラブのプールがありますが、そこにもまたこんな造りのクラブハウスがありました。魔よけの色だそうですね。台北はいたるところこの色でした。このホテルはグランドホテルなのだそうです。大きいことはいいことだと言う言葉がありましたが、台北は大きくて、派手なことがすきなところらしいです。 裏の山にはいくつかの寺があり、運動公園になっていて早朝からトコトコ登る人々がありましたので、興味をもち出かけてみました。 驚いたことに、早朝から上り口には露天の出店がずらりと並び、線香・数珠からアクセサリー、生鮮食品(魚、肉、野菜)、乾麺、パン等々の食品から、衣類、靴、キャラクターグッツの果てまで売られていたのです。露天ですからとても清潔とは言えませんが、聞くところによると、ここで買いものをして山にのぼり、そこで調理をして一日を過ごすお年寄りが沢山いるそうです。優雅なのか、暇つぶしなのか私には理解できませんでした。縦横に石段の道が続き、途中少しばかりの台地には小さなテニスコートやバトミントンコートが作られてあり、退職者らしい年齢の人々が、楽しげに声をあげていました。もちろん本場の太極拳の集いも静かに行われていました。線香の煙がただよう寺では、真剣な顔をして拝む人々も見かけました。この国は小乗仏教です。日本の寺のような気難しさはなくて、誰でもすがれるような気安さを感じます。 中年以上の人がほとんどでしたから、あちこちで「ニホンカラキマシタネ?」と声をかけられました。とても親しげで穏やかな人々の顔に日本の一部だったという過去のことを考えさせられ、複雑な感慨をいだきました。 |
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孔子廟 夜の龍山寺 | |
孔子廟へ学業成就?お守りをいただきに行きました。孫たちへの手軽なお土産ですが、少し警告じみて皮肉に感じられるでしょうか? 6人も孫がいますと少しは役にたつかと思うのです。本当にマゴマゴしていまいます。 それはさておき、ここは静かでした。孔子の学問的な業績に対する敬意は日本人の方が強いのかもしれませんね。 それに比べて龍山寺の参詣者は多いこと。夜になっても絶える事がありません。金ぴかぴかりのお飾りと灯明はびっくりしてしまい写真にとれませんでした。ここでお祈りをして占いをして、なんとなく安心するんでしょう。 不吉な占いの結果は取り去ってくださいと祈ったりするのでしょうね。私も自分の?を占いました。まぁまぁの結果に満足して帰途につきました。私もやはり現世利益をのぞむ一人だったようです。 残念ながら、今回は一日を費やして故宮博物院を見たいと言う目的で、台北のホテルに二泊三日しただけ。 超特急の三日間でした。それでも、到着した夜に足裏マッサージに出かけて、夫は全身マッサージ。私は足裏と、はかない夢を描いてオカオのオテイレをして貰いました。その結果は現実が明らかに見えて、愕然としただけでしたがさっぱりは致しました。 |
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士林官邸の門の前 | |
ここは蒋介石の官邸であったところ、いまは一部の建物以外は一般に開放されて広大な遊園になっています。 蒋介石の官邸になる前、日本が統治していた頃は、園芸試験場でした。門を入ると、ひろびろと庭園がひろがり温暖な土地柄、いつも花が絶えませんので、沢山の人々が、そぞろ歩きを楽しんでいました。中にはカラオケ?の様な遊技場や、ファストフードの店などがあり、珍しい樹木や花々で飽きることはないと思われますが、私は不足している時間というよんどころない理由があり、チラッとウィンクしてさよならしました。 着いたその日の観光です。夕暮れが近く、このあと中正紀念堂にも行かなければなりませんし、夜は夜であれこれと・・・。ガイドもあきれる忙しさ! |
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中正紀念堂 | |
私たちを案内してくれた人は、台湾生まれの台湾人でした。この紀念堂は、蒋介石を賞揚するために建てられたものですから、現地人の彼によるガイドにはかなりの皮肉がこめられていました。一日目の夕食の前の時間で、入場時間にぎりぎりでしたから、端折って話をすることになったのが、多分彼にとっては良い口実になったでしょう。帰ってきてから、日本語の説明書を読みますと「先の中華民国総統蒋介石先生は、国父孫文先生の遺志を継ぎ、東征、北伐という八年間の抗戦を戦い抜き、国家を輝かしい道へと導くために終生奮闘されました。」と、あり、これを紀念して造られたものだとありました。台湾人のガイドにとっては想像するところ、複雑な思いあるのかも知れません。これは私の憶測でもあります。二年四ヶ月の年月をかけて1980年に完成した、広大な敷地をもった紀念堂でした。時代の変遷につれて、今では必須な観光スポットとなっていますが、学習型社会教育機関として機能するようになって来ているようでした。美しい調和をもったこの紀念堂は台北市の中心地にあり、中国の思想「天人合」と言う美学を体現できるオアシスとなることが目的ですとか。成る程・なるほどと感心しました。 |
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国立故宮博物院(台湾・台北市) | |
タクシーは本館のすぐ前まで入って行けます。若ければ正門から歩いて登るのでしょうが、、無理はやめました。かなりの高さところにあります。ですから、遠望の建物の情景は写真に出来ませんでした。これは1970年代に建設された建物です。 宝物殿として建てたものだったのでしょうが、その経営理念も時代に従って新しくなって来ているとかで、かなりの改革が行われているようです。本館への階段の横にある蒋介石の像は、なぜか懐かしいような感じがしました。館の中に入るとインフォメーションがあり、日本語の音声ガイドが受けられる小型携帯受信機を借してくれます。それに従って名品を鑑賞することができるわけですが、沢山の日本人のツアーが入っており、ガイドが大きな声で解説していますので、それを時折聞きながら歩くとなお面白いし、経済的かも知れません。ウフフフ・・・。午前中の早い時間に入館しまして、お昼は軽食でよければ館の中でとれます。入場券があれば、一日何度でも出入りできますので、私たちは外に出て食事をしました。台湾は食事が良いから、体重が心配ではありませんでしたかと訊ねてくださったかたがありましたが、なぜかチャンと食べたのに体重の変化はありませんでした。お昼に出かけたレストランで、結婚披露宴を見まして、ヅカヅカと入り込んで写真を撮らせてもらいましたが、それはそれは賑やか!風船が飛んだり、ころがったりの会場は面白かったですが、新郎新婦よりも上がってしまったようで、写真は不出来でお見せできるようなものにはなりませんでした。 |